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矢島委員 いや、私のお聞きしているのはそういうことじゃないのですけれ
ども、後でまた聞きましょう。
捜査中だということで、
郵政省としてのいわゆる自浄努力、みずから、悪いことをした、これを明らかにする勇気、これが必要だと思うのですよ。
今、
民営化問題が重要な時期を迎えております。
簡保の
事業の存立さえ危うくするようなものだと私は
考えるのです。というのは、地元のマスコミが一斉にこれを取り上げておりますが、その中には多くのマスコミが
民営化論議と絡めた報道をしているわけですよね。だから、捜査当局任せというわけにはいかないのだ、たとえ
郵政省として表に出ては都合が悪い、こういうふうに思えることでも明らかにして自浄能力を発揮をするということは、後になって重大な事実が明らかになるよりはよっぽどましたと私は思うのです。
この事件で大変気になることがあるのです。その
一つは、
保険課長単独ではこんな不正はできないということは、常識的に見ても、また皆さん方が
考えてもそのとおりだと思うのです。既に報道の中にも、この課長が部下にやり方を指示し、
保険課の課ぐるみで昭和青色申告会の団体
保険への加入を勧誘した、こういう報道もあるのです。今犯罪の事実はなかったということを、結城さんですか、お答えになりましたけれ
ども、こういうことは課長一人で秘密裏にやれることではない。
団体
保険については以前からいろいろな問題がありました。私もここで取り上げたことがあります。
郵政省としても、母体団体の適正化、こういうものに取り組んできたはずです。団体加入にすれば
保険料が割引になる、実体のない団体をでっち上げた、そして加入させる、こういうことまで起きたわけですね、過去に。この是正というのは
郵政省も力を入れてきたはずだと思うのです。ですから、
保険関係の全職員にこれは徹底されているはずだと思うのです。
逮捕された課長がわいろを受け取っていた、報道では自分で要求した、こういう報道もあります。しかし、そういうことは多くの職員は知らなかっただろうと思うのです。大っぴらに部下にわかるように、わいろを要求したよなんてことを言うわけはありませんから。私は、そのことを問題にしているのじゃないのです。問題は、日常の業務として団体
保険として扱ってはいけないことを、これを団体
保険にしてしまっていた、昭和青色申告会の団体
保険に普通の会社員も加入していました、それも一人や二人ではないということは事実だろうと思います。青色申告会という、もちろんこれは自営業者の納税のための
一つの団体であります。この自営業者の団体
保険に
関係のないサラリーマンを加入させるなんてことは、これは業務上やってはならないこと、こういうことは
保険の外務員であれば常識の部類であると思います。ところが、この瑞穂局では、職員が本来やってはならないことを課長の指示でやっていた、課長の不正な指示を、おかしいとも言えずに従ってしまった。ここのところが非常に問題だと私は
考えているのです。
これはとても重要な問題だと思うのです。つまり、現場での自浄能力がなくなっていたということです。収賄事件にまで発展してしまった。そして、過去の収賄事件と比較しても、この点では大変特異なものだということが言えます。ですから、これから教訓とすべきことは何かということをきちんと踏まえる必要があるし、なぜ課ぐるみでこういうことが起きたか、現場に自浄能力が欠如してしまっているのじゃないか、この点について局長のお
考えをお聞きしたい。