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田中(甲)
委員 どう見ても十分な
情報開示が行われているとは思えません。自己
責任の原則ということやモラルハザードの問題等、いろいろな問題がここにはあると私は思いますし、ほかの方の意見を引用させていただくならば、大学教授の斎藤精一郎さんですが、
金融システム安定化対策の基本原則が定まっていない、血が出るからといってばんそうこうを張っただけという厳しい意見も出ております。また、他の大学の教授でありますが、
金融システム不安の抜本的な解決からすれば今回の措置は対症療法にすぎないということを言われているわけであります。
きょうは、そういう問題点
一つ一つを、
大臣というよりも、大蔵省の官僚の皆さん方に確認をさせていただきたいという気持ちを持って
質問させていただきます。
その前に、
大臣、大変に僭越でありますけれ
ども、私は、有権者に投票によって選ばれた議員一人一人が立法府という立場でいかに大蔵省という
行政を主導していくことができるかということが、今国民から注目をされているのだろうと思うのです。もちろん
大臣は大蔵省のトップでありますから、それは重々存じ上げているのですけれ
ども、同時に、国民から選ばれた国
会議員であるというそのウエート、姿勢の方が、私はこの
金融問題を考えていく上では非常に重要な部分ではなかろうかと思っておるのです。
私は末席に控えている浅学非才の一議員でありますけれ
ども、私たち議員も党派を超えて大蔵省の姿勢、方針というものを今後常にただしていく、こういう必要性が今強く求められているのであって、今や、私はここを申し上げたいのですが、政党同士が対立していては、抱えている
金融改革、この問題を、国民のため、ひいては
我が国日本の国益のために到底つなげ得ることはできないという考え方を持って
質問をさせていただきたいと思います。
くどいようでありますけれ
ども、与党の自民党さん、社民党さん、さきがけさん、また野党の新進党さん、そして民主党、太陽党さん、共産党さんすべて含めて、力を合わせてVS大蔵と、大蔵省は今まで何をやってきたんだと、そして今回
ビッグバンを総力を挙げて成功させようという中で、本当こういう方法を日債銀の措置ということでとっていいのだろうか、
透明性が確保されているのだろうかという再確認を、この
質問の時間を活用してしていきたいと思うのであります。いささか生意気なことを言っているようでありますけれ
ども、遠慮せずにやらせていただきたいと思います。
まず、バンカース・トラストとの業務提携の発表で
株価はやや持ち直したものの、流通利回りは依然として半年物で六%程度の高金利の
状況が続いているということですね。その辺を確認させていただきながら、
市場では、つまり国
内部門の再建策が極めて不透明であり、買いという
動きにはつながっていない、このように判断をしているのですけれ
ども、大蔵省は、この日債銀の再建策が
市場の認知、信認を受けているというふうに現在お考えでしょうか、御
答弁をいただければと思います。