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古賀(一)
委員 通産省と若干スタンスは違うかもしれませんが、
問題解決の効果といいますか、それは全く一緒でございまして、この際ちょっと申し上げておきますと、平成二年七百トンに落ち込んでおりましたアサリが、五年後の平成七年六千トンまで回復をいたしております。今後、水産庁は水産庁で事業をぜひ育てていただきたいと思うのです。
それとまたあわせ、私は、これからの行政というものは、水産庁は水産庁、
通産省は
通産省、
会社は
会社ではなくて、先ほど来も出ましたけれ
ども、いわゆる有明海の総合的な漁業振興という立場から、たしか平成四年ですか、水産庁、
福岡県庁そしてエネ庁が一体となって有明海の漁業振興
調査をやっていただいたわけです。県庁の当時の担当次長は、もう涙が出るほどうれしいと私に言っておりました。そしてその効果は、先ほど言いましたようにすごいものがあったわけで、今後とも、
省庁の壁を超えて、最も効率的な復旧というものを過去の縄張りにこだわらず総合的に対応していただきたいと私は強く強く
要望をいたしておきたいと
思います。
そして、ついででございますから申し上げますと、この前、
現地調査に参りました折、当日参加された方は聞かれたと思うのですが、実は
熊本県に菊池川というのがあるのです。そこの河口から有明海にかけまして大変砂がたまって困っておる。ところが、
福岡県側といいますか、今の陥没の問題等々、あるいは陥没にこだわらず、いわゆる有明海の漁場の質改善のためには砂が要るのです。
福岡はそれはもうぜひ欲しい。そこら辺のところがございまして、
熊本も喜ぶ、
福岡も喜ぶ、そういうお話が実はございますので、ぜひそれを水産庁、
質問ではございません、頭に置いて対応を
お願いしたいと
思います。
さて、そろそろ最後に近くなってまいりましたけれ
ども、冒頭、自民党の
渡辺委員の方から一番最初に御
質問がございました。その折に、実は
現地調査で大変問題になりました、とりわけ
熊本県の方から強い強い
要望が出されました、いわゆる
九州国際空港でございまして、同じ
委員会でございますので、実は
渡辺委員の方がはるかに専門に近い御経歴をお持ちであろうかと思うのですが、先の見えないプロジェクトにという話がございましたので、私はこれはちょっと言わなければという気持ちで、
関係省庁もおられますので申し上げたいと思うのです。
私は、これは先の見えないプロジェクトでも何でもない。本当は博多から
大牟田まで新幹線を引っ張ってくるよりもこれはよっぽど早くできる。しなければならないし、またできる問題だと、もう哲学としてそう思っております。これにつきまして、
荒尾市、
熊本県、あるいは
熊本県知事あるいは
熊本財界、強い強い
要望がございました。
私はこの
大牟田の問題というものを、むしろ
日本全体の問題にダブらせて考えたときには、もう絶対この機に、いわゆる
三井鉱山が
閉山をする、
三井三池がなくなるというこの機に、
通産省が音頭をとって、
日本の経済空洞化、とりわけハブ空港が今
日本にはないわけであります。国際空港で滑走路が一本しかない空港は世界で三つしかない、そのうちの
二つは
日本です。
しかも、あと二年後、全く有明海と形状を同じくしました韓国の仁川、あそこに新メトロポリタン空港が開港する。もう成田どころではない、成田の三倍ぐらいあるハブ空港が開港する。時を同じくして一九九九年、
日本の第四次円借款の金も導入して上海にこれも巨大空港が開港するのです。これは間違いないのです。運輸省の皆さんに聞きますと、いや、それは二〇〇五年でしようと言うけれ
ども、違います。私はもう一年に三回、四回上海に行っていますから、高官から聞きます。一九九九年に中国共産党結党五十周年を記念して開港するのです。
そうしますと、一九九九年に巨大空港が、
日本の東京よりも西
日本から近い
地域に
二つの巨大ハブ空港が開港する。その五、六年後に、実は
通産省、エネ庁が二百八十億でしたかをつぎ込んで各国と一緒になってやっているHST、あるいはそれから派生しますSST、いわゆる超音速機ができる、就航するのです。これはもう予算
委員会で、
政府としても二〇〇五年にSST、マッハ二から二・五の、コンコルドよりもっと効率のいいものが就航する、
日本政府はそう見ていますという
答弁をかつて私いただきましたけれ
ども、するのです。
そうしたときに、過去百ウン十年間
日本経済を支えたこの
大牟田の地に、私の持論からいえば、たった十三キロ向こうには普賢岳が見えまして、普賢岳の土砂が二億五千万立米あるのです。これのたった五分の一をしゅんせつ船でベルトコンベヤーで運べば、関西空港の十分の一ぐらいの予算でハブ空港の島ができる、こういうことなのです。
だから、ぜひ先ほど言いました新しいものへの挑戦ということで、私は、労働省の方からこういうことはなかなか言えないと思うのですが、これは本当は運輸省だと思うのです。あの港湾だって五カ年の途中で
三池港を入れるのですから、私は第七次空整でこれを入れるべき時期が必ず来るだろうと思っています。
日本の経済空洞化、空洞化は別に
雇用だけではないのです。もっと大きいマクロで
日本経済を見たときに、私は絶対ここに
最大のつくる理由とチャンスがあると
思いますので、その点、ちょっと長くなりました、運輸省お見えいただいておると思うのですが、今まで予算
委員会と運輸
委員会でやってまいりましたけれ
ども、この
三井鉱山閉山を機に、その場所に適地がある、ひとつここで検討してみようというお答えを期待しまして、
質問をいたします。