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麻生国務大臣 先ほど
茂木議員の御
質問にも似たようなことを申し上げたと思いますが、今
数字ではなかなかいいことになりつつあるようだが、
気分としてはという
お話があっておりましたのですが、これはもう間違いなく、
景気とか病気とかお天気とか、気がつくようなものは大体かなり
気分の問題というのは影響するので、だからこういう漢字ができたのかもしれませんが、基本的には、今
アメリカと同じ
経済成長率を示しながら、こちらの方はいまいち
気分が晴れたことにならぬということの理由の
一つとしては、やはり過去、敗戦後五十一年の間に、基本的にはインフレ
経済を我々はやってきたわけで、間違いなくきょうよりあすの方が伸びるという前提なんですが、今ここでデフレ、デフレというと生産力が落ちたことになるけれ
ども、生産はそのまま向上しておりますので、生産が落ちず
価格だけが伸びていないという形になっております。
元経営者から言わせていただければ、やはり売り上げというのは増収、増益が
景気がいいという
気分になるのであって、増収はせず、減収になったけれ
どもコストを下げて増益になったとしても、
景気がいいという
気分にはなりません。やはり増収、増益が最も経営者としては
気分のいいところなんですが、なかなか今の
状況というのはそういう
状況ではございませんので、少なくとも、何となく減収もしくは売上高は横ばい、だけれ
ども、いわゆるリストラクチャリングとかいろいろな言葉がありますが、経営体質の構造を下げて結果として増益になっておるという感じは、やはり
企業としては、いろいろな形を切って増益にしても、何となく
気分としては
景気がいいなという感じにはならぬわけです。
そこのところが非常に大きな理由の
一つだと思いますが、いずれにしても、中小のあれでも一〜三月まではいきます、しかし四〜六月については、という
お話がよく出るところなので、この点につきましては、
消費税また特別減税などなどの影響がじわっと来て、そういった
気分がおありなんだと思います。ただ、今後一年間で見てみますと、残り七月以降、
経済構造改革に対するいろいろなものもこの三月には一応の指針が出されることになりますので、そういったものを見てみますと、けさの新聞でも、住宅建築
コストを非常に高くさせておると言われておる
一つであります建築基準法にさわるというのですから、こういったものがさわられますと、かなりな
部分、
気分的には安くなるなとか、日照権の話まいろいろ随分
議論がされているみたいなので、今までかかっておりました
コストが随分安くなると、その分だけ住宅建築
コストがまた下がるということになり得るなどなど、いろいろ
経済構造改革が進む中から先行きに明るさが出てくると思えば、何となく先行きがいい。
ところが、
アメリカの場合は同じ二・五なんですが、あっちは先行きがいいと思っている
部分と、こっちはどうも、何となく
規制が外れることはみんないいと思っておられますが、
規制で飯を食ってきた方々にとっては、
規制が外れることは何となく自分の
会社がどうなるかなという感じをお持ちですから、そういったものと両々相まってなかなか難しいと思っております。
ただ、古賀先生、我々も長いことこの永田町周辺にいますと、感覚がおかしくなってくるなと自分で思いますのは、この辺に来られる方は大体
景気の悪い人しか来ぬわけで、
景気のいい方は永田町やら霞が関には来ないわけですから、その方たちの話ばかりここで座って聞いていると、世の中常に
景気が悪いという気になるのですが、世の中やはり
景気のいい人もいるから二・五%の
数字になるわけでして、それでなければと思いますので、やはり地元やら何やらで耳を澄ますところはよほどこっちから聞きにいかなきやいかぬなというのが、正直この地域に長いこといた実感なんで、いずれにいたしましても、こういった
景気動向というのは大変大事なところでありますので、今後とも注意深く見守ってまいりたいと思っております。