○
中田委員 中田宏でございます。
厚生
委員会は、私、初めてでございまして、
委員の先生方にはよろしくお願いしたいと
思います。
厚生
委員会というのは、はたからというのもおかしいですけれども、ほかの
委員会に属している者から見ますと、えらいいつも、朝から晩まで大変な議論をされておられる。今国会中も一番重要法案がすべてここにかかっていたということでありまして、本
会議では賛否をあらわさせていただいておりますけれども、厚生
委員会のこの重要な場に私も出させていただいたことに大変感謝をいたします。
小泉郵政
大臣に——郵政
大臣じゃない。ごめんなさい。小泉さんといいますと、私、郵政
大臣というような気がしてしまいまして、小泉
厚生大臣には、きょうは
廃棄物の
関係をお聞きしたい。本当は郵政のことを聞きたいものですから、そんな言葉が口をついてしまいましたが、お許しをいただきまして、時間はないでしょうから、時間が余れば郵政ぐらい聞きたいのですが、きょうは控えさせていただければと
思います。
さて、質問に入らせていただきたいと思うのですが、私も、ごみ問題、
廃棄物の問題に関しましては大変にこれまでも興味を深く持ってきた一人でございますし、議員になる前の一時期、この
廃棄物関係の問題に首を突っ込んでいたというような経緯もあったものですから、今回は、お許しをいただいて、この
委員会で質問をさせていただくわけであります。
廃棄物を取り巻く問題というのは、一廃も産廃も、これは今大変に大きな問題になっているのは御
承知のとおりでありまして、ゆえに、とりわけ産廃の問題に関しては、
処分場、最終の
処分場というものが決定的に足りなくなってきている。一方で、今の日本経済の活力というものを維持していこうとすると、どうしてもこれは、産業
廃棄物というものが私
たちの社会から出るのはいたし方ないものである。それをいかに、どうやって適正に処分をしていくか。
そして、最終
処分場という問題があっちこっちでいろいろな問題を呈してしまっている。そういう背景には、ある意味において、やはり産業
廃棄物に対する
住民、その
地域の
住民、あるいは
国民全体にわたってアレルギーがあると思うのですね。
最終
処分場あるいは
中間処理場など、そういったものに
関係をしている人
たちは、当然、いろいろな意味で問題意識を持っているけれども、実は都市に住む、私の選挙区は横浜や川崎ですけれども、そういう人間においても、当然深い
関心は持っているけれども、ある意味では目を背けていたい、自分に
関係していないうちは何とか静かにしていようという雰囲気が蔓延をしていると私は思っていまして、これは、広ぐ問うならば、
国民全員この問題に関して広く薄く
責任がある、そのことについてまじめに取り組まなければいけないということは言わずもがななんだろうというふうに
思います。
さて、そんな中でこの法改正というものがなされるということは、私は、法全体に関して勉強させていただいた中においては、これまでの
廃掃法を一歩も二歩も充実させていくという上では間違いなく評価をしていいものだろう、こういうふうに思っているわけであります。
恐らく、この
委員会において、この後の採決の中でも成案となっていくわけでありましょうし、逆に言うならば、今後、この法改正というものを受けて、日本の中で産業
廃棄物というものがより適正に
処理処分をされていく、それに向けて、法改正の若干の、私なりに気づいている不備であったりとか、あるいは、さらに次なる法改正や、これからのさまざまな政令、省令等についてぜひもう一歩も二歩も前進をしてもらいたい、こういう
思いからきょうは
質疑をさせていただきたいというのが、まず全体にわたっての私のコンセプトであるということでございます。
それで、まず私が問うていきたいのは、今回の法改正の中で幾つか柱があるわけですけれども、そのうちの
一つとして、マニフェスト制度というものが産業
廃棄物全体にわたって導入をされていく。このことは、恐らく各
委員、すべての
委員の先生方から評価されている部分だろうと
思いますし、私もそうであります。問題は、私は、このマニフェスト制度というものを、導入をしましたというだけじゃなくて、よりしっかりと機能させていくべきである、こう思うわけであります。
マニフェスト制度というのは、実は平成三年のこの
廃掃法改正の中で、既に特別管理
廃棄物の方では適用されてきたわけで、平成五年の四月一日からはそれが実際に機能してきたわけですね。
まず、私が
厚生省にお伺いをしたいのは、特別管理
廃棄物でマニフェストというものを導入して、それの総括が必要だと思うのですね。その上で、産業
廃棄物全体にわたってこれからこれを機能させていくということを論じなければいけないと思っているわけでありまして、特別管理
廃棄物に関してマニフェストを導入してみて、使用前、使用後、どれほど効果というものがあったのか、そのことを、まず
厚生省の総括をきちっとしていただきたいということをお伺いしたいと
思います。