○
堀込委員 堀込征雄でございます。
私、ややアバウトな問題についてお伺いをし、大臣の見解あるいはまた御教示も賜りたいと思うわけであります。
「
もんじゅ」の事故対策、いろいろあるわけでありますが、細心の注意をもって
対応をいただきたいと思います。一方でまた、確固たる信念を持って
対応をいただかなければいけないのじゃないかというふうに思っておるわけであります。
さて、プルサーマルの
実施についてでありますが、私は、これからいろいろな問題整理がなされ、そして地元の理解を得るためにいろいろな御努力などがなされていくのだろう、こういうふうに思うわけであります。この問題を
考えるときに、私は、現代
社会の直面するいろいろな問題なんかとやはりダブらせて
考えざるを得ない感がするわけであります。
例えば、沖縄の米軍基地の問題があるわけでありますが、あるいは私
どもの
生活に直結している廃棄物の処理場なんかの問題もそうでありますが、我々が豊かで安定した便利な
生活を維持するためにさまざまな条件というものが要るわけでありまして、私
どもが水道の栓をひねれば水が出てくる、これも上流の豊かな水があるからだ。あるいはまた、上流の豊かな自然があって初めて水も、そして私
どもが呼吸をしている空気も維持できているということがあるわけであります。安全保障なんかの問題を
考えますと、やはり日米安保があり米軍基地もその役割を果たす中で、私
どもの日常の安全
生活といいますか、そういうことが成り立っている。そのためには、やはりその基地を了解してくれている人々がいる。あるいは、我々人間
生活、さまざまな問題があるわけでありますが、日常の便利な、豊かな
生活をしながら、一方では大量のごみや廃棄物を出しているわけでありまして、そういう処分場などで地元の
皆さんがいろいろ理解してくれて私
どもの
生活が成り立っているわけであります。
そういうことを
考えますと、私
どもの
生活というのは、さまざまな問題で、今二十一世紀を前に大きな岐路に立っているのではないか。そうした問題をやはりトータルに
考える、一方でそういう大きな視点も必要ではないか。スイッチをひねれば電気はつくわけでありますけれ
ども、やはりこれに理解をしていただいている発電所の周辺の
皆さんの御了解の上に私
どもの
生活が成り立っているのだ、こういうこともあるわけであります。そういう
意味で、私
どもはまさにこれから
国民全体でみずからの
生活の問題としてこうした問題を
考えていく、そういう何か非常に時代の大きな曲がり目で
考えなければならぬ問題に直面しているのではないかと思っているわけであります。
沖縄問題で言えば、一方で基地の縮小というような問題があり、一方では沖縄
振興策をどうするかというような問題があるわけであります。廃棄物処理場なんかも、一方でその地域
振興策をどうするのだというような話も出るわけであります。私は、そういうものの見返り策ということだけではなしに、そうした問題にまさに今我々が直面しているのだという性質の問題として、
国民みんなで
考え合いながら理解し合っていくことがないと、私
どもの豊かな
生活というのは維持できないことはもう明らかだろうというふうに思うわけであります。
このプルサーマルの問題にしても、地元との折衝は国や電事連の仕事だという
国民意識ではなくして、もちろん国や電事連も詳細な気配りをしながら
対応をいただかなければならぬわけでありますが、やはり自分のことなんだという中でこの問題を
考え、
対応していくことが今
国民に求められているのではないか。
そういう
意味で、
国民的理解を得るために
科学技術庁が単にPRを進めるというような問題だけではなくして、まさに現代の人間
社会のありようというようなものが問われているのではないか。
個々人が自己責任を持ちながら
社会にかかわっていく、そういう視点の中でこの問題を
考えていくというような
対応が一方で求められているのではないか。まさに現代
社会の本質的な問題として、
科学技術庁だけではなくして、
政府、そして私
ども国会も一体となって
国民に問いかけていく、そういう時代の中での問題ではないかというふうに私は
考えるわけでありますが、
長官、御見解をひとつお聞かせいただきたいと思います。