○寺前
委員 わしが聞いているのは、笹川良一さんが長いことおやりになったといたということを
中心に聞いている。その後の陽平さんの話をあなた長々とおやりになるけれども、私は、この通達が出ている時期というのは、ずっと人事面において長期にわたって会長の職にとどまっておられた時期だから、何でメスを素直に入れられなかったのだろうか、こういう問題についてやっぱり素直に取り上げなかったら、
運輸省というのはあかんよということをわしは提起している。だから、邪推だと言って、まあそうは言われなかったけれども、さっきの問題はそう返されたから、また返させてもろうて、それでは、
運輸省のやっておったことは素直に見られるかと言っている。ちょっと私、素直に見られへんよ。これはもう改めてもらわなあかん。これは
大臣、後でお答えをいただくことにする。
同時に、今度はモーターボートの運営の話ですよ。モーターボート競走の収益の一部を毎年、
交付金で六百とか七百億円とか受けて、その配分が公正中立にやられるようにということで
仕事をしてもらっていると思うのです。
そこで聞きたいのは、特別競走なんです。あれはもともと、公営競技問題懇談会というところがあって、そこで、開催回数、開催日数について検討をいろいろやってきた。収益の配分に関する問題、施行権及び収益の均てん化の問題、のみ行為等の弊害の除去の問題及び
業務の管理運営規則の問題に主眼に置いて検討してきた。そして、昭和五十四年六月二十一日にその結果の中において、「開催回数、開催日数については、各競技間の均衡、収益状況その他の要因を総合的に考慮して慎重に検討すべきであり、みだりに拡大しないようにすること。」こうなっておる。
そこで、その一般的回数をずっと決めておるわけだ。万博をやる。よっしゃと。そのときに特別にちょっと金を、収益を集めたいからやらせてほしいなということで、いろいろやる。地方競馬会でも、長野でオリンピックをやるからちょっとやらせてほしいな。そうかと。
ところが、僕は、気になり出したのは、
船舶振興会がやるこの特別競走は、初めには二年間に限るとしておったものが、いつの間にやら「当分の間、」と広がってくる。「当分の間、」になるだけじゃない。やる中身が固定的な中身になってくる。しまいには、笹川冠がついたところの
事業団活動が始まり出してくる。B・G財団に行ったら、入り口に銅像が置いてあったり、いろいろなことが起こってくるわけだ。そうでしょう。
僕はやはり、ここに書いてあるように、みだりに拡大しないようにすべきだというならば、それに従ってちゃんとやったらええと思うんだ。ところが、もう特別開催というのは、一たんこれだけの日数をやったら、それがもう当たり前のごとく恒常化させていくというやり方についても、僕は、長年検討してきた結果、わざわざみだりに拡大せぬようにと言うとるのに、この
船舶振興会に関するところのこの
分野だけは、一般開催とこの開催の日数とをもう固定的に見始めているということが気になり始めている。
その中身の問題になってくると、今度の予算を見ていると、こういうのが今度は出てくるわけでしょう。国際・奨学というものが予算に出てくるわけだ。
平成九年度予定の拠出先に国際・奨学というのがある。二十五億円拠出する予定になっている。そこで、国際・奨学とは何だろうかと関係者にいろいろ聞いてみた。そうしたら、日本国際
研究奨学財団と言われるものをずっと準備しているというわけだ。これまた同じように新しい、恒常的な
組織をつくっていく、
基金をつくっていくと。何で、
船舶振興会が、片一方でみだりにするなよと総合的に
研究してきたところがなっているのに、また新しい
事業を一千億の予算でもって進めていこうと。一体どういうことになっているんだろうか。
私は、いわゆる公的な賭博と一般的に言われているこういう
分野について、みだりにそういうことを既得権のごとくにしてやっていく、これは僕は問題だと。だから、大事において長期にわたっている問題についてもメスを入れなければいかぬし、
事業のやり方についてもメスを入れなければあかんと。本当に
行政改革をいろいろ云々するならば、中途半端にすることなく、そこにメスを入れてもらいたい。
大臣、いかがでしょうか。