○田村公平君 「
白川勝彦自治相が就任直後から
国籍条項の見直しに前向きの発言をしていることについて、橋本知事は「この問題を普通に
考えれば、当然そういう(見直しの)
考え方になると思う」と前置き。その上で、「
大臣によって発言が変わること自体、
自治省が不文法としてきた「当然の法理」が法ではない証拠だ」と批判した。」。
この問題で県人事
委員会、これは人事
委員会がそういう
条件を決めるわけですけれ
ども、うちは八年度は人事
委員会が見送りました、三人の
委員の意見は。それで「知事は同
委員会の対応についても「裁判所ではないのだから、民主的な選挙で選ばれた知事の意向と県民の意向を反映させるべきだ」」と。
私が承知しております人事
委員会というのは、公平かつ独立機関だと承知しております。選挙で選ばれたからといって、人事
委員会に裁判所じゃないとかいう圧力をかける、知事はある
意味で国会議員よりも偉いし、二十四時間職務
権限も持っておりますし、自治
大臣には大変申しわけないですけれ
ども、建設
大臣のように発注もできない。ところが高知県知事、まあどこの知事でもそうです、これはもう全部の権力のトップなんです。そういう
立場の方が人事
委員会に、私は選挙で選ばれているからと言う。これは地元の新聞でして、これを書いた記者に送ってもらって、なおかつこの記事が間違いないかと確認をした上での話であります。
そういう
意味で、私が
大臣に
一つのガイドラインと言っているのは、私も政治学科を出ていますので、司法試験には受かっていませんけれ
ども、憲法の
地方自治の方も勉強は一応してきたものですから、そういう
意味で指針をつくっていただきたいなと。
そして今、有働議員からもちょっと御
質問がありましたけれ
ども、
自治省からは私
どもの高知県にも優秀な総務部長に来ていただいております。そういう
意味で私は、それは
自治省は情報も当然お持ちになっていると思いますし、本当はありがた迷惑なんです。
私、国名は言いませんけれ
ども、高知県知事に限らず、三千三百の
自治体の首長さんは民間外交ということはあっても外交権はないはずなんです。ところが、某総領事が謝意を表しに、高知県知事が
国籍条項撤廃についてすごく頑張っておる、来年はもう外すんだというようなことで「
国籍条項撤廃方針に謝意」と。こうなったら高知県知事、もうだんだん外交官というか外務
大臣みたいです。
それと、私も長いこと国会議員の秘書をしておりましたが、
大臣は党務であろうと公務であろうとなかなか外国へ行くのも難しゅうございますけれ
ども、私
どもの知事さんはこの一年間で約一カ月外国に出ております。十二カ月のうち一カ月おりません。大変外国が好きな方のようです。どこかの知事さんは宮崎県に奥さんと一緒に出張しておってたまたまシーガイアに行った。そこの部分がひっかかって、リコール問題で近々詰め腹というかやめざるを得ない。うちの知事さんは愛妻家ということになっていますので、しょっちゅう県費を使って外国に行っておられる。だから、首長、首長といってもいろいろあるんです、選挙で選ばれたといっても。
だから、国益という
観点からぜひ
大臣に、
大臣というよりもこれは
自治省全体の問題ですけれ
ども、ガイドラインもしくは法制化、というのは、それは
地方が勝手に
考えればいいと今言いましたけれ
ども、私がたまたま知事をやる、知事でも市長でもいいですよ、
町村長でも。ある人は昇進させない。十年、二十年たって、どうしておれだけ昇進させないのか。既に当然ありますよね、告訴の問題。そして、僕が知事なり首長をやめた。その後の者が、高知県は貧乏だから産業もない、やっぱり県民の雇用の場をつくらぬといかぬ、だから県外の方を含め、高知県以外の方を含め、高知県人だけで
採用するよということに、これは
国籍条項でも何でもない。
そうすると、そのときに
採用された、例えば今の橋本知事が
採用したとして、その方の身分と新しく来た人の身分はまた違うわけですね。新しく入った人がジャンプして例えば総務部長になった。それで、
国籍条項であなたは管理職になれないよ、それを承知の上で採りましたよといった人は万年平というか、そういう問題。これは先送りになっちゃうんですよ、結局。今までの日本の政治のやり方が、臭い物にふたじゃないけれ
ども、常に糊塗してきた。ここでかちっとせぬといかぬことをごまかしてきた。そういうことの積み重ねが、ある
意味で政治不信の
一つにもなってきていると思います。
宮澤内閣を
最後にして自民党単独政権が終わった。終わってやっと返り咲いた。途端に予算をつけないみたいなことを言う情けない政治家がいる、ひとしく国益、
国民のために我々政治家は仕事をせぬといかぬのに。
そういう
観点を含めて、法制化とかガイドラインづくり、だめですか、自治
大臣。