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吉村剛太郎君 ありがとうございました。
実は、
大臣もしかりでございますが、今般の
衆議院選挙、私の
選挙区は
福岡県でございまして、
福岡県に我が
自民党も多くの
公認候補を出した次第でございます。ともに
選挙戦を戦う中で、
大臣も御経験あろうかと思いますが、
人通りが多い
商店街を
歩行遊説するということも随分やった次第でございます。従来からも何度も
歩行遊説をやっておる
大変人通りが多い
場所を設定いたしまして、
候補者と
一緒に何人か引き連れまして
歩行遊説に入ったわけでございます。当然、時間帯も一番
買い物客が多いであろうという時間帯を設定いたしまして
歩行遊説をやった次第でございます。
今までは歩けないほど
人通りが多かったその
商店街が、今回全くと言っていいほど
人通りが少なくなっておるわけでございます。つい半年ぐらい前までは本当に大変な混雑をしておったところがそういう
状況になっておりまして、よくよく聞きますと、その
商店街から三、四キロ離れたところに超
大型の
スーパーができた。これは大変大きな
スーパーでございまして、その広場で我々はかつてソフトボールとか
野球をした、それも
野球が何面もできるような広大な土地に超
大型の
スーパーができました。そのできた途端に、わずか数カ月ですが、かつては歩けないほどの
商店街が
閑古鳥が鳴くようになってしまったわけでございます。
今、
規制緩和といいますものは大変大きな
課題であるわけでございまして、その
方向づけについて私
自身は、今のところは云々するつもりはございません。しかし、
大型店ができた途端にわずか二、三カ月でそのように
商店街が
閑古鳥が鳴くというような形になる。その
商店街の
皆様方もそういうことは心配されておりました。ただ、若い方ですぐ転業できるとかいう方、
場所を変えるということができるような方であれば、また柔軟に
対応もできるわけでございますが、大体夫婦でやっておるとか、もう御
高齢だというようなところが大変多うございまして、なかなか大変だな、このように思っております。
そういうものを
現実に肌で
感じ目で見ましたときに、
規制緩和ということは大変大きなテーマである、このように思っておりますが、一方ではそれについていけないそういう
中小零細企業の
方々をどう救っていくかということも大きな
課題ではないかな、このように思う次第でございます。
先般の
新聞報道によりますと、
全国商店街の中で約七割ぐらいは一〇%なり二〇%の
廃業者を抱えておると。
都心部とかそういうところの
商店街は、
大型店の出店と同時にそれとうまく共存共栄していい
方向に持っていっておるわけでございますが、そうでないところがあるんです。そういうことで本当に廃れていってしまうという
現実が確かにあるわけでございまして、そういうところが七割ということですから、この
規制緩和というものの陰で一方では泣く人も大変多いな、このように実感として感じておるところでございます。
そういう中で、大変難しい
かじ取りをされます
通産大臣、これは
一つの例でございますが、これから
経済構造を
改革していくというか、例えば
大店法という
規制緩和一づをとらえましても、やっぱり光が当たる面と陰の面というものを抱えておるわけでございますが、そういう面も含めまして、
大臣の御所見ございましたらお願いしたい、このように思います。