○白保
委員 申し上げたいことはいっぱいあるわけですが、ぜひ理解をしていただきたいのは、島嶼県においては、空、海は道路なんです。海と空は生活道なんです、島嶼県ですから。これはまさに生活がかかっておるところなんですよ。
そういう
意味では、今回のこのような投棄
事件は極めて重大な問題として私たちは受けとめています。しかも、重要な海路です、航路です。そういうところがよくわかってないのじゃないか。だから、新聞なんかを見ても、「“臨場感”ない
外務省」と書いてありますよ。「“臨場感”ない
外務省」。現場がどういうような生活をしているのか、
事件や
事故が起こったのがどういうところなのか、
県民にとって何なのか、このことがよくわかっていない。そういう
意味では、ぜひ
沖縄大使は臨場感を持って頑張ってもらわなければいけない。
これは、実は私
どもは一九八〇年二月、十一月、そして翌年、私の先輩が外務
委員会で伊東外相や園田外相に
沖縄大使を
申し入れ、さすがは園田外相は党人で、前向きでおられました。なぜ私たちがそのころからそのことを言ったかというと、まさに臨場感の問題なんです。このままいったらいろいろな
事故が起きる、
外務省の
方々に知ってもらわなければいけない、その場に来てもらわなければいけない、来てもらってそこで対応してもらわなければならない、こういうことで我々は——その当時の新聞に大きく出ています、十六年前に。それがやっと十六年たって実現する
ようですから、ぜひ現場の臨場感を持って対応していただかなければこの問題は解決しないだろう、こういうように思っています。
次に移りますが、
防衛庁、運輸省、来られていますね。来られていると思いますが、実はニアミスの問題が出てまいりました。
那覇空港で。時間がありませんから急いで申し上げますけれ
ども、
自衛隊とANK、エアーニッポン、この民間機が
自衛隊機とニアミスを起こしているわけです。
ここは
沖縄県のまさに玄関でございまして、三百万から以上の観光客が当然入域いたしますし、同時にまた、
先ほど申し上げたように、島嶼県では空路というのはまさしく言ってみれば駅のターミナルみたいなところです。そういうところで、いわゆる軍民共用という問題が常に言われてまいりました。この危険な空港の実態を、私たちは早くからこの問題を解決していかなければならない、こういうふうに訴え続けてきたわけでございます。
私も、去る四月二十日に、東京からの帰りに
那覇の上空まで来て、あと十分でおりますというときに、急遽鹿児島の方へ引き返した。何が起きたかと恵うと、あの民間空港が共用ですから、あの空港で
自衛隊機がパンクをして民間機がおりられない、こういうことがよくある。こういう実態を早く解決しなければならない。
沖合展開をするなり分離をするなりしていかなかったならば、
県民の安全あるいは空港の安全は守れない、こういうことで、強くこのことを申し述べておきたいと思います。
現状について、運輸省、
防衛庁、御
報告いただきたいと思います。