○
池田国務大臣 私
どもといたしましては、
沖縄の
県民の
皆様方が非常に長きにわたり
基地の存在ということで大変重い御
負担を担ってこられたということ、そしてまた、そのことが
生活の上での大変な御不自由の原因になっている、ただいま委員御指摘になりましたように、その後の
生活の状態やあるいはお住まいになっている場所の
変化もございます、そういった中で、本当にいろいろな御不自由をおかけしていると思います。ましてや、そういったことから、
一つずつ
県民の
皆様方のお
気持ちと申しましょうか、心情ということも我々は実は十分に
考えて
対応しなくちゃいけないと思っているところでございます。
しかし、一方におきまして、やはり私
どもは我が国の安全という見地から、これからもなお
沖縄県民の
皆様方に御
負担を
お願いしなくちゃいかぬという面もあるわけでございます。
そういったことを両方
考えながら、でき得る限りの御
負担の
軽減を図ってまいろうということでやってまいりました。そして、今回の一応の
共同作業の集大成というもので、
SACOの
最終報告というものを取りまとめさせていただいたわけでございますが、これにつきましても、
沖縄のお地元でいろいろなお
考え、御意見、そしてお
気持ちがあるということは十分承知しております。しかし、私
どもといたしましては、そういったお
気持ちも、また御
事情もでき得る限り勘案しながら、しんしゃくしながら、我々として今の段階でできる限りのものをつくった。こう思っておりますので、何とか御理解をちょうだいしたい、こう思っている次第でございます。
なお、委員の御指摘の中で、
返還するにしてもいろいろな、現在においてそれがどういう障害になっているのかということ、あるいは、将来、これからどういうふうにそれを例えば
利用、活用していけるか、そういった観点も
考えるべきだという
お話がございました。そういう点につきましては、私
どもも
沖縄県の方からいろいろ
お話をお伺いしております。
かつて、現在ございます
基地を三段階に分けて
返還してほしいという御
要望もちょうだいしております。そういった中で、第一期という御
要望が二〇〇一年まで、第二期というのが二〇〇二年から二〇一〇年まで、それから第三期というものがその後というふうになっておるわけでございますが、私
どももそういったことを十分勘案しまして進めたつもりでございます。
具体的に申しますと、第一期に、まず二〇〇一年までに
返還を
要望したいとおっしゃられましたのはたしか十件あったと思うのでございますが、そのうち、もう既に
SACOの中間報告以前に全面
返還を決定しているものも三件くらいございました。それも含めまして、その十件のうち七件につきましては、今回、
SACOの
最終報告までで
返還していこうという方針は確定したわけでございます。そして、さらに二期分の中から七件ぐらいでございますか、これは全部じゃなくて一部
返還も含まれてございますが、そういうふうに、私
どもといたしましても、地元の御
事情、それを踏まえての御
要望も十分
考えながら
対応しているところでございます。