○塩崎恭久君 大体わかりました。いつでもどこからでもそういう電子化された図書館サービスにアクセスができるようにするというその拠点が関西館だ、こういうことだろうと思いますので、ぜひ早く
推進してもらいたいと思うんです。
次に、
国民に開かれた
国会という
観点からちょっと。今の
お話を聞くと、うんなるほどと、何でも電子化されて、いろんなデータが
国会図書館とかを通じて
国民にオープンになるんだな、こういうふうに思うわけでございます。
ところが、果たして
国会がどれだけ
国民に対して開かれているのかということを改めて考えてみると、大変寂しいものがあるわけでございます。ここにちょっと出してまいりました。これはインターネットでアメリカの議会の
情報にアクセスした。言ってみれば表紙みたいなものでありまして、トーマスというプログラムであります。「ウエルカム・ツー・トーマス・レジスレイティブ・インフォメーション・オン・ザ・インターネット」、こう書いてありまして、この中に、今週の
国会は何が行われるか、どういう法律が通るのか、それから本
会議の議事録、
委員会の議事録、こういうものが全部インターネットで世界どこからでもアクセスができるということになっているわけであります。
今の
お話、二〇〇〇年の向こうの話でありますけれども、アメリカではすぐできてくる。今、皆さんこうやって
質問していると、この議事録がいつできるかというと、日本では
委員会で十日、本
会議で二週間かかるというのが日本の議事録のあり方であります。ところが、アメリカの場合はこういうことでインターネットにもう翌日載っちゃう。つまり
速記の段階から全部コンピューターに打ち込んでいきますから、世界どこからでも全部アクセスが翌日できる。
おまけに、日本の場合、どこにその議事録があるのか、例えば稚内に住んでいる人がこの
委員会の議事録を見たいといったときにどこに行ったらいいのか、恐らくみんな知らないと思いますけれども、本
会議の場合だと
政府刊行物サービス・センター、官報販売所、それから全国の主要図書館などで見られる。
委員会、調査会の場合は
国会図書館が、
参議院サービスロビーというのがあるんだそうですね、それプラス都道府県議会の図書室あるいは政令指定都市の議会の図書室なんだそうであります。
ところが、例えば都道府県議会の図書室が一般の人にオープンになっていないところもたくさんあるわけですね。そうすると、
委員会レベルの議事録に事実上アクセスができないというのが日本の
国会のオープンさの証左になるわけでありまして、そういう意味で極めて我が国の議会というのは
国民に対してオープンになっていないというふうに私は感じているわけであります。
それで、図書館も実はいろいろ努力はされておりまして、NORENとかいって項目だけアクセスできるサービスというのは一応やっているわけであります。それから、これを御存じの方おられるかどうかわかりませんが、
国会会議録光ファイルシステムと書いてありますから、何となく光ファイバーで強烈に速く何か
情報が来るんじゃないかとお思いかもわかりませんが、よくよく聞いてみれば、加入している方であれば御自分の会館の部屋にファクスで送ってもらえるサービスなんだそうであります。それも自分の興味のあるページを丸々やるということは、映像でしか入っていない、デジタルで入っていないものですから、映像で一ページをファクスで送ってもらうということなんです。
じゃ、それを何人の国
会議員が使っているかというと、衆参合わせて十九人。一億円以上の
予算をかけてやっている光ファイルシステムでありますけれども、衆議院十一人、
参議院八人、合計だった十九人の人しかサービスを受けていないというか入っていないということに実はなっているわけであります。
ただ、図書館も、それから衆議院、
参議院も何もしていないかというとそうじゃなくて、
国会会議録フルテキスト・データベースシステムというのを実は
平成四年から三組織が共同して作業をしておりまして、それが今もう実際にこの八年度から取りかかられているわけであります。
そこで、これは第一期、第二期、第三期とあるわけでありますが、今申し上げたように、アメリカではもう既にこうやってインターネットで翌日アクセスができるぐらいの状態になっているわけでありますけれども、日本はさっき言ったような状態で、このフルテキスト・データベースシステムの構築をやることによって、いつ、少なくとも国
会議員が見られるようになるのか、それから一般の
国民がインターネット等々で見られるようになるのはいつなのかというあたりについてちょっとお知らせをいただけたらと思うのでございます。余り時間がないので簡単に。