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政府委員(
加藤豊太郎君) 新
郵便番号制度の導入というものにつきましては、私どもは最大の
効率化の
プロジェクトということで真剣になって取り組んでおるわけであります。これはお客様に将来にわたって低廉で良質な
サービスを継続的、安定的に御利用していただくために不可欠なものだというふうなことで取り組んでいるわけであります。
この新
郵便番号制の概要でありますけれども、今の三けたないしは五けたに二けたないしは四けたを追加して七けたにして、そこで何々市何々町ないしは何々町大字何々まで特定していただく。そして、これを書いていただいた場合には、新
郵便番号と住所の数字の部分をあわせて機械で読み取って、これに基づいて、我々順立て作業と言っていますけれども、これを
機械化して省力化していこうというものであります。
この取り組みにつきましては、昨年の八月に
郵政審議会から導入を認める旨の答申をいただきました。これに基づきまして、昨年の十二月に、実施時期を
平成十年二月二日、それから新
郵便番号制度の導入の
基本的事項、それからさらに新
郵便番号、これらを設定しまして公表したところでございます。
一方、機械につきましては、
平成五年以降、
開発に努めてきておるわけでありますけれども、現在、東京・関東管内の一部の
郵便局におきまして実験機によるところの実用実験を行っているところであります。
これらの
プロジェクトを進める際に、新しい
郵便番号の記載率を極力高めるということが今回の
プロジェクトの成功のかぎを担っているということでありますので、これに全力を挙げて取り組む所存でございます。
現在、新しい
郵便番号制を広くお客様に知っていただき、新番号の記載の御
協力をいただくことを目的としまして、新
郵便番号のキャラクターと愛称を募集しているところでありますが、このキャラクターを活用しまして、今
年度はマスコミを使ったPRをやっていきたいというふうに考えておるわけであります。
また、来
年度につきましては、八月以降、一般の
利用者の皆様方に新
郵便番号簿を全戸に配布する。それから、十年の年賀におきまして、差出人が自分の住所の新しい
郵便番号を記載してあて名人にお知らせいただく勧奨を強力に進めてまいりたいというふうに思っているわけであります。
なお、現在の時点におきましては、お客様に自分の新しい
郵便番号を知っていただくことが非常に大切であると考えておりますので、行政区内の新
郵便番号チラシの全戸配布だとか、それから自治体の広報紙への新
郵便番号の掲載依頼をお願いして進めているところであります。
先生の
お尋ねの中に、
利用者の負担を軽減するようにはどうしたらいいのか、どうするのかという
お尋ねがございました。
先般、この四月の下旬からなんですけれども、大口の
利用者に対しまして新
郵便番号を配布するとともに、コンピューターシステムを使っている
事業所等が新
郵便番号へ移行しやすくするために新
郵便番号データのCD−ROMによるところの
提供を行い始めました。
今後計画している
施策を少し申し上げますと、小口に対してですけれども、フリーダイヤルによるところの番号案内
サービス、それから住所のリストを
郵便局に申し込めば新
郵便番号を記入してお客様に返送する番号調査
サービス、こんなことをやりたい。それから、新
郵便番号を書いていただいた場合には市町村名の記載を省略してもよいことにする。それから、新しい
郵便番号に変わっても現行のはがき、封筒を使用できるように新
郵便番号枠シールの配布。それから、現行番号枠の官製はがき、ミニレター、これらの新
郵便番号枠への無料交換。それから、大口の
利用者に向けてですけれども、第一種
郵便物等にバーコードをあらかじめ印字して、一定数量以上出していただいた場合には
料金の割引の実施をしたいということで現在検討中でございます。
このようなことをあわせて行うことによって新しい番号の記載率を上げるべく
努力していきたいということで取り組んでおるところでございます。