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守住有信君 大筋わかりました。
そこで、
NTTが言っているように、
デジタル化が全部終わってからなんて、そんな生ぬるいことじゃだめなんだよ、全部終わってからと。
一つの仕事が終わってから次へじゃなくて、同時並行的に進まなきゃいかぬ。もう
デジタル化の
普及率は相当なものでしょう。
電子交換機か何かが
デジタル交換機へどんどん変わって、私の方の田舎までだんだん来ておるんですよ。だから、その途中でもいいんだよ。そういう
行動力でやっていかぬと、本当に
消費生活、
家庭生活は守られないじゃないか。これが
郵政の
姿勢じゃないか、
NTTの
姿勢じゃないか、こういうふうに思っております。
分割論はまだ
審議の途中でございますから、はっきり終わってから、まだ
特別部会だけでございますから回しまして、もっと切実な、具体的な、巨大な、事実上独占のコングロマリットなんだから、真っ先にやり出す。それから
第二電電グループ、NCCの方も、そして
メーカーの方も、これは
行政手続法もありますけれ
ども、はっきりした
行政の
意思を
文書によって各方面に通知し、要請し、そしてそのことを
マスコミを通じて、
通産省はどんどん
マスコミでやっておりますよ、
電話訪問販売その他はね。だから大いにやってもらいたい、
大臣も。
これは本当に
市民社会、
市民生活を守るための、まあ
住まいを守ると申しましたが、私は
守住でございます。
住まいを守る方でございますので、
家庭生活を守る、そういう発想が根っこにあるものですから、いろんな技術の進歩を眺めながらおるわけでございまして、さらに強力に、そして
マスコミの
皆さんにも、
家庭婦人の会とかいろんな
消費者団体とかが多数ございます。そこに、
通産省任せじゃなくて、
郵政省がみずからそういう各種市民運動の団体に通知をしていくと。そういう世論というものをバックにして、
NTT、NCCあるいは
メーカー、これに頑張ってやっていただきますように、どんどん取り組んでおられますので、ハッパをかける
意味で余計申し上げておるわけでございます。
さて、今度は
行政から
事業の方へ移らせていただきます。
これはもう
大分前からでございますが、私はかつて簡易保険の運用の課長補佐を五年半もしておりました。そして、地方公共団体の指定金融機関、国税の納入は今までみんな銀行だけでございました、都市銀行、地方銀行等。ところが、国税庁、
郵政省ともやって、国税庁が国税納入について
郵便局も使えると、そしてその手数料をあの国税当局がかわって払うと、そして
法律を去年の
逓信委員会に出したことは御記憶に新しいと
思います。国の方の国税はそういうふうになりますね。両方を使える。選ぶのは
国民でございます。選択の自由です。
ところが、県の方は、市町村もありますが、どういうことかといいましたら、今までゼロです。指定金融機関が全部地方銀行です。裏側を言いますと、官官接待というのがあるけれ
ども、銀官接待なんだ。官は地方公務員の官です。
これは申し上げますと、この前も決算
委員会で、あのときは野中広務自治
大臣でございました。なかなか剛の者でございますけれ
ども、私の体験談を言いました。決算
委員会で東北を視察してまいりました、財務局その他と。青森県知事とか青森市長とかとコミュニケーションをやった。浅虫温泉のホテルでした。歩いてそこの場所へ行きましたら、ずっと障子の大座敷でございまして、そして端を見ましたら、みちのく銀行、青森県収入役協議会様御席と。私は昔から現認主義でございますので、障子をがらっとあけて、遠慮なしです、おすと言って入っていきました。そうしたら、青森県の六十幾つぐらい市町村の収入役がおりまして、こっちが銀行側で、女性がお酌して回って、一泊です、年に一回。そういうのがどこでもなされている。収入役です、県の場合は出納長です。
具体例を挙げてあれですけれ
ども、熊本県、私の足元ですから、足元からやらにゃいかぬから福島知事と出納長の木村という人とを並べてがんがんやりました。それでやめさせた、去年の三月。そこまではいいんだけれ
ども、その後です。熊本県中小企業信用保証協会の会長さん、県の出納長が、後ろは肥後銀行、名指しで言います。理事長はおるんです。会長さん。そういうふうな形で市町村の方も収入役の第二の人生をあっせんしておるんです。こういう実態を御承知でございますか、各県。いろいろ私はえぐる方なものだから。
それで、基本的な考え方として、選ぶのは県民、市民、
国民です。選択の自由。銀行もいいですよ、それを選ぶのは住民なんです。ところが、のど首のところで地方銀行とか何とか銀行だけと決めておるために
郵便局は一切利用がない。郵便振替、預入、払い出し、全国オンラインを四千億もかけてやってきたんです。何も私は貯金
事業がかわいいから言っているんじゃない。選択の自由というやつです。自由主義
社会で閉ざされている。
郵便局だけは排除。その裏が長い間ある。
ところが、一方で簡易保険も郵貯も資金運用部、あるいは簡易保険は直接県、市町村の地方公共団体の長期貸し付け、金利も今最低金利ですけれ
ども、〇・〇一九%低いんですか、しかも期間は二十年、三十年だと。銀行の方はせいぜい七年、一番長くて十年。それで個別取引しよる、個々と。金利もちょっと安くしますからどうぞとか、よそが、第二地銀が攻めてくるとそういうこととか、時間がないから詳しい実態は言いませんけれ
ども、そういう民間側の実態が卑劣な、フェアでいかにゃいかぬ。選ぶのは住民です。銀行でもいいんです、銀行が便利だという方、
郵便局が便利だという方。
そして、項目は幾つあるんですか。地方税、簡単に地方税と言うけれ
ども、まず県民税や市民税でしょう、住民税、それから固定資産税あるいは都市計画税。それから例の問題の
国民年金、だんだん納入率がダウンしております。あるいは上下水道とか公営住宅の家賃とか学校の授業料とか福祉
関係の手数料、もろもろあります。あるいは高齢者に対する給付とか、今度は払う方です、自治団体が。そういう手数も、近所の銀行なら銀行でもいいですよ。都会
生活はどっちでもいいんだけれ
ども、住民の一人一人の立場、条件に応じた利用がなきゃいかぬ。
そうしたら、何か銀行はただにしますと言っております、振替の方は手数料は取られますけれ
ども。国税の方は国税当局がみずからその手数料を負担しておる、一回十円ですけれ
ども。こういう実態があるわけです。国の方は、国税の方はそういう一番収納がいいような
郵便局もやっと
法律改正までして使えるようになった。自治団体の方は法改正は要りません。指定金融機関に知事と出納長、市長と収入役、町長と収入役が追加指定すればいいんです。
ついこの間、去年も
逓信委員会でリストをつくらせた。各県、市町村、リストがございます、三千三百の。それで、二十幾つか
サービスがあります。これに丸をつけさせました。これをごらんになってください。本当は委員の
皆さんも
自分の足元、地方区の方々は余計
自分の足元の県や市町村がどのようなあれになっておるかと。銀行を排除するんじゃありませんよ。銀行と
郵便局をとも
ども利用できて、どちらかでもいい、選択させていただく、こういうシステムが苦労してだんだん広がっております。
この前も
逓信委員会で議論したときに林田
先生と沢田
先生がおられまして、私も三期十二年知事をやったが出納長からこういう話を聞いたことは一度もない、それから
郵政局長が一遍も知事室に来たことはない、パーティーか何かじゃ会う、何かいろいろといっぱい集まったところの会合では会うけれ
ども、さしでこういう
テーマで来たことはない、こういう話を私の
質疑が終わった後、林田委員と沢田委員からも言われました。熊本でも十二年間僕も知事をしておったけれ
どもと。
熊本の
郵政局長が具体的な
テーマで、コミュニケーションは単なる上っ面じゃだめなんだ、具体的なことで乗り込んでいかにやいかぬ。それでトップが
郵政局長。貯金
局長が自治
大臣とか
行政局長や財政
局長とやっておられることは知っております。しかし、法の建前が、まして地方分権ですから、地方自治ですから、それぞれの市町村が決める、県が決めるという建前になっておる。そこのところをよく戦略を磨いて、近ごろはえらい木村君も一生懸命になっておる。
もう
一つ言いたいのは、保険とタイアップせにゃいかぬ。三
事業一体と口では言うけれ
ども、保険ははいはいと言って自治団体に金を貸しております、低利で。貯金は運用部だ、財務局財務部だ、目に見えないんだ。即物的でないんだよ。大蔵から借りていると思っている人がおる、案外。議員でおりますよ、議員でおるんだから。保険だけが直接だ。それでやっぱり貯金と保険が具体的な施策でタイアップする。
具体例を挙げますと、私は保険の運用課長のところに貯金がつくったリスト、丸がついておる、ほとんど白紙です。それを課長とか補佐とか係長のところに置かせて、市町村は
郵政局でございますが、
郵政局が来るわけです、会合もある、そこで見せる。隣の町はこれだけやっておるけれ
ども、あなたのところはゼロだ、あなた三つぐらいしかやっておらぬとか、そういうふうな本当に
行動力を持った、肉薄したやつをやらぬと、トップですよ、これは外務員じゃありません。そこらあたりを谷君が貯金
局長のとき、官房長が貯金
局長のときからわあわあ言い出したものですから、その後
大分進展したと思う。
制度的に
法律でぽんと地方自治だからいけないんだな、国の方と同じようには。そのやり方をいろいろ
指摘しておりますので、その辺のところを、まず貯金
局長を
中心に、そして保険は運用課がどうやってこの貯金の振替
サービス問題にタイアップしていくか、いろんな手法があると
思いますのでそこらあたりを、せっかく委員の
先生方も多数お見えでございますからお聞かせをいただきたいと
思います。