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参考人(
中島忠能君)
先生にちょっと統計的なことを申し上げて恐縮ですが、腰痛につきましては
平成五年度に二十八件の請求がございまして、十九件を
公務上と
認定いたしております。そして、
平成六年度は三十件の請求
件数がございまして、そのうち十七件を
公務上と
認定いたしております。七年度は三十四件の請求に対して二十件という
公務上の
認定をいたしておりまして、数字の上だけで申し上げるのは非常に恐縮でございますけれども、この
認定状況というのは他の
災害補償の
認定機関と比べましてもそれほど見劣りのする数字ではないというふうに私
たちは見ております。
そういう前提に立ちまして
お答えさせていただきますと、今おっしゃるように腰痛というのはなかなか
認定が難しい、特に基礎疾病といいますか、基礎疾患をお持ちの方につきましては非常に難しいということが医学的にも言われております。
そこで、腰痛を発生されまして
認定請求に来られるときに、被害者の場合には基礎疾病のところまで含んで
公務上の
認定をしてほしいという希望をお持ちの方が間々ございます。そこで私
たちの方と
認識が食い違うことがございますけれども、その点はよく説明をいたしまして
請求者の方に納得していただくように努力をしていかなきゃならない。そこで
請求者の方と私
たちの間に
認識のずれがあることによりまして、私
たちの方の仕事に対する不信というものが生まれてくることはよくないことでございますので、そういうふうな努力というものをあわせてしていかなきゃならないというふうに思います。
なお、
認定に当たりましては、
先生も御存じのように、どういうような労働に従事しておられるとか、どういうような作業態様でそういうことが起こったのか、またその方がどういうような健康状態であったのかというようないろんな資料を集めまして、専門医の意見を聞きながら適正に
判断をしていく努力というのがこれからも要請されるだろうというふうに思います。