○直嶋正行君 これは
議論すればするほどあなたの答弁に矛盾が出てくるんですよ。今は権利に着目してとおっしゃったけれ
ども、車が道路を走るときは燃料に揮発油税がかかっているんですよね、ガソリンの場合は揮発油税がかかっている。要するに燃料課税がなされているわけです。それから、車を持っているときはどうだといいますと、自動車税という、これは地方税ですがかかっているわけです。そうですよね。
ですから、権利を取得して走れることに着目して設けたとおっしゃるけれ
ども、そうやって走るときにちゃんと燃料税がかかっているわけですよ。どんどん筋が通らなくなってきますよ。どうなんでしょうね。
私は、何回も言うように、この税は還付制度がないのがおかしいと言っているんですよ。しかも、さっき申し上げたように高額の税を一括で取っているんですよ。しかも悪いことには、その税を納めるときに自動車損害賠償責任保険も一括払いするわけです、三年なら三年。車を買うときを例に挙げますと、それに
消費税も払うんです。自動車取得税も払うんです。それに車の価格のお金を払うんです。
だから、
大蔵省のサイドから見ると、これはまさに取りやすいタイミングで取れるところから取っているとしか言いようがないんですよ。しかもそれは返さない。例えば、阪神・淡路大震災で車が壊れた、破損した方はたくさんいますね。ああいう
方々も返されないんですよね。こんな税金が本当にあっていいのかなと。むしろ、あなたがおっしゃったような保有税としてもうちょっと整理して、自動車税との
関係をどうするかとかありますが、整理をして自動車には保有税をかけますと、社会的費用がかかりますということであればそういうことかもしれません、とおっしゃっていただいた方がはるかにわかりやすい。こう思うんですけれ
ども、いかがですか。
大臣どうですか、こういう
議論を聞いていて。五つか六つぐらい私今申し上げましたよね。できたときのいきさつから道路財源に使い道としては使われてきた。実際に大半がそういうふうに使われてきた。それで今、社会的費用というお話が出ましたけれ
ども、例の公害健康被害補償法があったときは、今おっしゃった国の四分の三のうちの八〇%の残りから公健法の患者の補償のお金も出ていたんですよ。そのことは別にして、要するに大半が道路整備に使われてきた。これは事実ですよ。しかも、課税の仕方が車の重量単位にかけている。
それからもう
一つ申し上げますと、何回も繰り返し払わなければいけない。耐久
消費財であるにもかかわらず何回も払わなければいけない。本当は耐久
消費財というのは、大体は買うときに税金を払ってそれで終わりなんですよね。ただ、自動車に関してはいろんな見方がありますから、ここのところまで私は踏み込みませんが、それでも何回も何回も税金を一括で取る。それから、さっき申し上げましたが非常に高額な金額を、しかも一括で取って返さない、こういう税なんですよね。
そういう点から
考えますと、非常にこの税は、さっき買うときと車検のときと申し上げましたが、いろんな費用がかかるときに一緒に取っているんですね。ですから、少なくとも還付制度をきちっと
考える。だって、大体車を使う方というのは今は初めて買うんじゃなくて買いかえるわけですから、次の車でちゃんと払っているわけです。ですから、少なくとも還付制度を
考える。それから、できればこれは三年とか二年の一括払いではなくて単年度払い方式にしていただきたい。
きょうは税
水準の話はしません。しませんが、この取り方の問題はやっぱり非常に問題が大きい、このように思いますので、私は
政府税調なりできちっと御
議論いただいてしかるべきだと、こういうふうに思うんですけれ
ども、大臣どうですか、今までの話を聞いていて。