○吉岡
吉典君 私は、きょう、事前通告したテーマで質問するとかみ合わないという体験をしましたので、この場ではかみ合うように、事前通告していませんけれ
ども、先ほどの
委員会の質問の一テーマでやらせていただきたいと思います。
先ほど論議がありましたけれ
ども、この大変な
財政危機に六千八百五十億円の公的
資金を投入する、そのために
赤字公債を
発行するということには私
どもは絶対反対であります。さっきも
指摘がありましたが、
大蔵省の
責任逃れがそういう形でやられているんじゃないかというのが漠然とした
国民的な私は感覚になっているんじゃないかと思います。それは、世論
調査を見ると一番
責任が重いのは
大蔵省という数字が出ていることからですね。
私は、一番か二番か別として
大蔵省の
責任も大きいと思いますけれ
ども、どういう性格の
責任があるかということを明らかにしていかなくちゃならないと思います、
責任があるだけじゃなくてですね。その点で私は、
大臣が繰り返し強調してきておられますように、
透明性の
確保あるいは種々の
責任の明確化、こういうことは非常に大事なことだと思って、別の
委員会ですけれ
ども、先ほ
ども問題提起とあわせて質問をさせていただいたわけです。
それで、この問題を見る場合に、私はやっぱりいろんな関係機関がどういう気になっていろいろ動いたかということを正確に客観的に知っておくことが大事だと思って、さっきも、母体行や
住専が県信連に行ったときにどういう論議になっているかと。これは私、信連は要請されれば幾らでも提出するだろうと思います。そういうのをぜひ見てもらいたいということをもう一度言います。
例えば、それを見ますと、
再建計画は
大蔵省の
指導でつくったんだ、あるいは
大蔵省と我々が一緒になってつくった、こういう説明が随所に行われております、母体行や
住専側からの説明ではね。だから、実態はどうだったかという問題も大事ですけれ
ども、そういう説明を受けて、それなら
協力しよう、その
再建計画は安心できるだろうという気になった経過というのは、そういうのを読んでみると私は非常によくわかる気がすると思うわけです。
それで、私は二つ提起した覚書から確約書から
大蔵大臣の談話、このうちまだ確約書が出されていない。私は、あんな簡単な、数行じゃないですか、確約書の中身ね。だれもこんなもの出すのに反対する者ないと思いますよ。私がちょっと見せてもらっているものによると六行ですよ、全文で。こんなものをなぜ出されないのか。こんなものが出ないから何か隠しているんじゃないかという気になると思えます。これ出されて母体行もそんなに困るような大変な
内容はない。出せ出せと言ったがこれだけだったかという気になる程度のものじゃないですか。そういうところにも、
大臣は
透明性の
確保あるいは
責任の明確化ということを強調しておられるが、その実が伴っていない。そういう結果になっているという問題が私はあると思います。
それから、私は、事前通告では文書でもきちっと書いて、これはこういう
意味だという詳細なる説明をしたのが系統四団体の要請、これに対する大蔵、農水の回答ということで、これはこうこうこういう
意味だということを詳細にきのう事前通告のときに述べておいたんですが、ここに至っても全然かみ合わないことになりました。
私はなぜそういうことを言うかというと、さっき言った確約書から、そういう四団体の要請との関係で、
再建計画を受け入れるか受け入れないかということが大問題になっている。そこで、その要望書は先ほど紹介がありましたけれ
ども、
大蔵省の口頭回答、それから農水省の口頭回答というのは、これはかなり詳しく朝日新聞にももう要旨として出しているものでありまして、それは文書になって全国の県信連はみんな持っているわけですよ。
大蔵省がまた農水省がこういう
内容の回答をしたんだ、それなら安心できると思い込んでいるんですよ。どこかの蔵の中にかぎが締まっているんじゃなくて、これは全国の県信連はみんな持っているわけですよ。
ですから、そんなものあるかないかわからぬということじゃなくて、しかもそれは今も焦点になっている元本保証についての回答まであるわけですよ。そういうものを、なるほどそれは回答のとおりだとか、あるいはそれは
大蔵省の回答と違うというのなら、それははっきりすればいいわけですけれ
ども、ところが、回答があるかないかわからない、こうなると、私は
大蔵省の仕事の仕方というのは一体どうなっているかと疑問を持たざるを得ない。
大蔵大臣談話まで出して非常に重視したその
住専の
再建問題をめぐって農林四団体からの連名の要請書が出た、その回答はどういう回答をしたか痕跡がないというのなら、だれかが行って出任せに口頭で回答したのか。私はちょっとした重要なものは、口頭で回答するにしてもみんな文書つくって練り上げて回答しますよ。だから、その回答書がないなんというそんな奇怪なる話は通じないですよ。
大臣ね、そういうわけで、全国の県信連みんな持っている文書をこっちはあるかないかわからないと言われると、はいそうですかと言うわけにはいかないわけで、そう言うことをきちっとして、その経過の中で種々の
責任の明確化も、
事態はこういう経緯ならその経緯の中に、個々の問題の評価はどうあれ、やはり経緯に沿った
処理をしなくちゃいかぬなということになると思いまして、それで
大臣にそういう例えば口頭回答なんかお読みになっているんだろうかというようなことも含めてお伺いしようと思うたら、あるかないかわからぬというわけのわからぬことになっちゃったんで、そこまで行かずに終わったんですよ。
そういうのが私が
大臣にお伺いもし、また
提案もしたがったことですけれ
ども、今のそういう文書というのは、もう口頭で回答したらあとは痕跡もなくなる仕事の仕組みかどうかということと、それから私が今ちょっと言いましたこと、
大臣の感想を述べていただきたいと思います。