○
水島裕君
松村局長、私がどんな嫌みを言うか、当然御理解いただけると思いますけれ
ども、今合計した百六十二億、
特定疾患の
研究費に出ているんですけれ
ども、そのうちの百四十七億、九〇%近くは
患者さんの
公費負担に回っているわけですね。一番最初は
患者さんに
公費を
負担すればある
特定の
患者さんがある
機関に集まるから
治療研究がしやすいだろうということで
治療研究費ということになったわけですけれ
ども、今、百六十二億
研究費を出しているといっても実際に
研究費として使われているのは十五億円、一〇%以下だということでございます。
日本は確かに
外国に比べて一人当たりの
研究費というのは相当多くなって、もうアメリカに並ぶぐらいになっているんです。
ところで、今言ったみたいに九〇%ぐらい、ただ
患者さんの
公費負担、治療代として使われているというようなところがございますので、ほかの
目的に
研究費が使われて、もちろん
公費負担は必要でございますからいいのでございますけれ
ども、そういうのはやはり
研究費から抜くみたいな形にしていただく方がいいので、そういう別な
目的に使われていたり、国立病院補助もこの中に入っているんですよね。どういうふうに使われているかと申しますと、いろんな医療機器を買っているわけでございますので、とてもそれは
研究費とは言えないんじゃないかと思いまして、それも百何億かのうちのかなりの部分がそうなのでございます。
やはり、野党は野党でございますので少し追及するような形にしないといけません。全体としてはもう
賛成しているのでございますけれ
ども、きょうは国対
委員長も私の隣の隣におりますので、除名されてもいけません。
申し上げたいことは、私も厚生科学
研究班などの班長をやらせていただいたわけでございますけれ
ども、そのとき
厚生省の方は国立病院の人を入れてくれというわけでございますね。私も最初は抵抗するんですけれ
ども、国立病院の人を入れても余り役に立たないからと抵抗するんですけれ
ども、いやいや、やっぱり我が省の病院だからということで、現にそういう方を入れますと、もちろん、がん
研究費におけるがんセンターの役割とか例外、例外と言っちゃいけないかもしれませんけれ
ども、そういうのもあるんですけれ
ども、かなりのところでは国立病院の方に
研究をお願いしても余り役に立たないというところが本当なわけでございます。
それでございますから、質問あるいはお願いは、国立病院に
研究費を差し上げるということはいいんですけれ
ども、そのときはやはり国立病院の方を整備して、人間も整備も
能力と活力を持たせてからこういう大切な
研究費を出すようにしていただきたいわけでございますので、その点、国立病院の
研究面からの整備というのは着々と進んでいますでしょうか。