○水島裕君
平成会の水島裕でございます。私の受け持ちは
らい予防法の
廃止に関する
法律案でございます。
福祉のための予算
措置も含めまして、
平成会は先ほど
菅厚生大臣の方から御説明がありましたことすべて賛成でございます。
本日私は、なぜこの
廃止法案がおくれたか、少なくともWHOが一九八一年にリファンピシンなどを使えば十分対処できると言ったとき、あるいはそれから数年おくれても、少なくとも十年ぐ
らい前に
廃止してもよかったんじゃないかと思いますし、そういうことをいろいろ御
質問したいと思います。また、
社会復帰に関しましての保障が十分かというようなことも本当はいろいろ御
質問しようと思ったのでございますが、昨日の衆議院の
厚生委員会でこの辺は十分取り上げられておりますので少しその方向を変えます。
ハンセン病の軽症化とともに、
治療薬の進歩というのが大変大切だったわけでございます。主なものはりファンピシンでございまして、これは特効薬でございますが、実はこれが日本においては
ハンセン病に正式には使えないというような業務行政上の問題点がございます。そういうことに関しまして、私の専門の
一つは医薬品でございますので、ちょうどいい機会でございますからそれも含めまして関連
質問、また
エイズでもやはりこういうことが問題になっておりますので、そういうことについて触れていきたいと思います。
結局、私は、
厚生省の組織、機構はそのままで人が十分活動してもらえば、あるいは運営をうまくすればいいと思っておりましたけれ
ども、やはり
厚生省の機構にも若干の
改善が必要ではないかというふうに思われますので、そういうことを、全般的なことを申し上げたいと思います。
それから、ただいまの
らい法案もそうでございますが、行政の大部分を官僚の方にお任せしておきまして、何か問題が起きたときに我々国会議員が追及するというのも本当はおかしいのでございまして、そういうこともありますのでこれから私が申し上げることにも十分耳を傾けていただきたいと、そういうふうに思います。
〔
委員長退席、理事朝日俊弘君着席〕
さて、
ハンセン病の特効薬でありますリファンピシン、それからクロファジミン、ダプソン、こういうものでございますが、いずれも日本では正式には
ハンセン病に使えないという妙なことになっているわけでございます。
リファンピシンを例にとりますと、これは一九七〇年ぐ
らいから結核とかほかの感染症に使われ出しまして、
ハンセン病にも非常に効くということで一九八一年、WHOがリファンピシンを主剤とする多剤併用でもって
ハンセン病は
治療可能、完治可能な
病気というふうに言ったわけでございます。
日本では
ハンセン病の
治療が公費負担、そういうこともありましたので何とかしのいでいたわけでございますが、今度
らい予防法の
廃止ということでやっと昨年末にこういう
治療薬、リファンピシンも含めた
治療薬がオーファンドラッグとして指定された。オーファンドラッグというのはいわば急行審査でございます。しばしば準急審査ぐ
らいになってしまいますけれ
ども、それに指定されたわけでございます。でも、このままいきましても、これまでの例か
らいきますと、リファンピシンが正式に
ハンセン病に使われるようになるには一、二年かかってしまうのではないかというふうに思います。
質問としましては、何とかこれを特急で承認できないかどうか、こういうことをしないとまた
エイズのときの加熱製剤、あるいは
エイズの
治療薬と同じようなことになってしまいますので、この辺、業務
局長、いかがでございましょうか。