○緒方靖夫君
道路分の
建設事業費は、九五年度で千九百五十六億円、九六年度で二千十億円、このままでいくと最終的に三兆円ぐらいになり、予定より二割ぐらい上回るんじゃないかと思うんです。
一方、通行台数の方は予測を大幅に下回って、今後についても、
政府の経済
計画の中の経済成長率、これが三・五%程度、あるいは構造改革が進展しない場合は一・七五%となるとされているわけですから、伸び予測も下げざるを得ないと思うんです。
償還計画の
見直しが必要となることは確実ではないかと、そういうように思うわけです。
通行台数が伸び悩んでいる大きな問題、その一番大きな
理由というのは、やはり高い
通行料金にあると思います。
岡山大学の坂本忠次教授が編さんした「瀬戸
大橋と
地域経済・環境問題」という本があるわけですね。私、読みましたけれども、その中では
本四公団の
料金問題の分析があります。
それによると、普通車についていうと、
料金を五五%割り引きしたときに
料金の収入が
最大となると。それから大型車でいうと、二五%割り引いたときにやはり最高と。全車種共通して四五%割り引いたときに一番収入がふえるという、そういう試算なんですね。もちろん、経済のいろんな指標がそのときと違っているとしても、やはり
地元の要求というだけじゃなくて、
本四公団の
償還計画の上でも
料金の割引、これは
償還計画の
見直しの中で
検討すべき問題ではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。