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加藤修一君 私は、この記事の
情報をぜひ公開すべきだというふうに強く主張しておきたいと思います。
それから、
化学物質がさまざまな企業で使われているわけですけれ
ども、それについて知る権利が当然あるわけでございます。例えば
アメリカの知る権利に関する
法律につきましては、
化学物質の保有者に対して緊急対策の計画、二番目、
物質安全
データ表、三番目、緊急危険
化学物質一覧、四番目、有毒
化学物質逸出一覧、そういったものをやはり
住民に公開することを実は義務づけている点がございます。これは非常に参考になるということを
考えているわけです。もちろん一定範囲で秘匿権が認められているわけでございますけれ
ども、やはり当該
物質が
相当健康に対して
影響を与えるわけでございますから、そういった点を含めて知る権利について
環境庁も積極的に取り組んでいただきたいと思うわけでございます。
それから、アジェンダ21の中でも議論がされているわけですけれ
ども、PRTRの取り組みにつきましても
環境庁は積極的にやるべきだと思いますし、それから
化学物質専門機関、そういったものの設置あるいは専門家の育成、これについても強力に推し進めていただきたい、そのように思うわけでございます。
私は本当に
環境庁の役割というのは重要であると思いますし、時間がないのでここで余り話をするわけにはいかないですけれ
ども、私の尊敬するマハトマ・ガンジーは、たとえ一人になったとも全
世界に立ち向かいたまえ、
世界から血走った目でにらまれようとも君は真向かって
世界を見据えるのだ、恐れてはならない、君の心に響く小さな声を信じたまえと。私にとってガンジーのような心を持つことはもちろん到底かなわないことでございますけれ
ども、しかし、ただ言えますことは、小さな声を信じたいし、それが大きくなりつつあることを私は確信しています。その声の
一つはやはり
地球環境問題に対する声でありますし、そういった
意味するところを
考えていきますと
環境庁の役割は重大であると、国際的にもますます重要になっているというふうに思っています。
最近大臣が
アメリカで表明したように、
地球環境問題ということで地球温暖化防止条約第三回締約国会議を
日本に招致する件とか、あるいは
日本の
環境行政のシームレスな包括的な
環境法の整備を一層充実すべきであると、あるいは、その会議を目指して五千名を超える参加者が来るわけですから、一目でわかる
日本の
環境政策と現状、そういうものを配布すべきだと私は思います。
さらに言いますと、
環境それ自体が外交戦略に使われる可能性も十分ある。
日本は、
環境技術、
公害技術については先進国でありますけれ
ども、どうもソフトの面については甚だ心もとない部分もあらわになってきている。そういったことを
考えますと、
環境の政策が進んでいないから、何とか
日本をそういった面でやっつけてしまおうということで外交的な戦略に使われる可能性も十分ある。そのような点についても、さらにそれから現在の
環境庁の
予算が七百五十億円ですか、非常に小規模である、これについては一千億円を目指す決意がおありかどうか、大臣にお聞きしたいと思います。