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坂上分科員 私も鉄道にいろいろと友人もおり、またいろいろのかかわりがありまして、大変御
意見も賜っているわけでございます。
翻って、戦前からの事態を見てみますると、例えば満州鉄道あるいは中華鉄道、そういうところから皆様方が引き揚げてこられまして、いわゆる国鉄時代において、たくさんの人を受け入れたわけでございます。本当に国鉄は、いわゆる国家全体の
立場に立って、ずっと苦労しながら運営をしてきたわけでございます。そこに働く鉄道の皆様方も、低
賃金の中、あるいは
労働条件悪化の中に、まさに歯を食いしばって御
努力をなさったわけでございます。そして、その結果、いろいろと業務形態を変えるということで分割・民営という形になったわけでございます。これも本当に皆様方がいろいろの苦難を耐え忍んで、いわゆる鉄道再生のために御
努力をいただいたわけでございます。
そういうような状況でございまするから、この鉄道共済年金の原資も本当に今大変な状態になったことも知っておるわけでございます。そんなようなことから一元化問題が取り入れられて、どうやら体制ができ上がったというような
感じがしておるわけでございます。
私も、いわゆる鉄道で働いた、御苦労なさった、退職をした皆様方と接する
機会が大変多いわけでございます。去年からことしにかけましても、年末年始あるいはいろいろの会合で接することが多うございまして、また、こういう方々の未亡人の方々とも接触する
機会が多いわけでございます。こういう皆様方から何を言われるかというと、
坂上さんは
国会にいるのだから、しかも
予算委員なんだから、私たちの年金、これひとつ頼みますよ、一円でも多く
値上げをしてくださいよと、本当に切実に訴えらえます。私は、その訴えを聞くたびに心新たにいたしまして、
国会での
活動の中で心して
努力をいたしておるわけでございます。
そんなようなことで、いわゆる共済年金が新たな出発ということになるわけでございますが、私は言っているのです。
皆さん方の財源は確保するようになりました、今度は一円でも多く
値上げするように
努力しますからと、こう言っておるわけでございますが、そんなような状況でございます。
鉄道に働いた皆様方は、最後の余生を年金によって生活をしておるわけでございます。これらの年金をもらっておる皆様方が不安で不安てしょうがない。だから、この不安をまず解消してあげる、そしてその上に立って一円でも多く
値上げをしてあげる、これがこれらの人たちへの
期待に対する私たちの回答なのでございますが、なかなか思うようにいかぬことが現実でございます。本当に長い間鉄道で頑張っていただいた皆様方へのせめてものを後の保障を、少しでも安心をしていただくように私たちは
努力しなければならぬ、こう思っておるわけでございます。どうぞそういう観点からも、
運輸省からもまたひとつ頑張っていただかなければならぬと思っておるわけでございます。
大臣、そういう点についてもひとつ御所感を賜りたいと思っております。