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白川委員 どうかよろしく
お願いいたします。
今も後半、
山田議員の発言をずっと聞いていたのでございますが、随所に私の調査、私の調査というのが出てまいります。どういう機関をお持ちなのか知りませんが、きっと大変な調査能力をお持ちなんでしょう。私は一介の弁護士でございますから、そんな調査能力はありません。ただしかし、物を調査するときは、丹念に記録を当たり、一生懸命調べようという
努力だけは、例えば細川さんの一億円疑惑を追及したときもやってきたつもりであります。
そういう目で見ますと、私は、
山田議員のいわゆる
加藤紘一議員の、我が党の幹事長に対する疑惑追及というのも随分乱暴な推論が多いなという気がいたします。今も触れておられた、後で言いたい、次回言うということなので、今度はこの私の批判に耐え得る
質問をしてもらいたいと思うのでございますが、これは、まず彼はこういう発言をしております。
平成八年二月二十六日、当
委員会において、彼あるいは新進党の
住専疑惑プロジェクトチームのやり方というか、グレードをちょっと触れてみたいもので、ちょっと長くなりますが、お許しをいただいて発言をさせていただきます。
それで、その前にもう
一つだけ、
委員長、もう
一つ最後に、私の方で
一つだけ調べていただきたいことがありまして、これを述べさせていただきたいと思います。
六千八百五十億という税金を
国民が負担しなければいけない、こんなばかなことは絶対させるべきじゃない。ところが、このきっかけになつたのは、いわゆる
平成五年二月の大蔵省と農水省の覚書だ、私はそう思っておりますが、当時の官邸、いわば
加藤前官房
長官、
加藤紘一さん、これが当時どのように動いたか、私
どももいろいろ調べてみました。
その中で、まず考えられることは、
平成四年の夏以降、いわば信連の関係者が四人から五人、
加藤さんの大蔵省での銀行局との話し合いに参加しておられた、そう聞いております。その中で、信連は、当時の静岡信連の実は専務笹本健一さんという方がいらっしゃったようですが、その笹本健一さんが
加藤さんに、いわば当時の官房
長官に強く働きをかけた事実があったかどうか、農水省の経済局、これをぜひ調べていただきたい、そう思っておりますが、どうやらその静岡信連の笹本さんは、いわゆる信連で裏金利、裏金利のうち約一億以上の金を
政治献金されたんじゃないかといううわさもございます。これはまさに、
住専がこうなったこと、我々
国民が負担しなければならなくなるんじゃないか、そういうことに根差す大変なことでありまして、私はこの辺の事実、これをぜひ明らかにしてもらいたい。ひとつ農水省に、ぜひ調査のほどを
お願いして、私の
質問を終わらせていただきます。
ちょっとあっち行ったりこっち行ったりで何を言いたいのかわかりませんが、これが次の資料、資料十の新進党
住専疑惑調査プロジェクトチームが
平成八年三月二十一日、静岡県信用農業協同組合連合会会長鈴木脩造氏にあてた
質問書の中では、さっきちょっと
意味不明の文章がこういうふうに変わっているのでございます。一、二、三とある三項目でございます。「「貴信連の笹本元専務が、大蔵省の
住専への第一次調査があった直後の九十二年後半の勉強会において、
加藤紘一氏(現自民党幹事長)に一億円を献金した」との噂があると指摘をしました。」さっきの文章がこういうことを指摘したのかわかりませんが、こういうふうに変わっております。
そして、普通、調査というのは隠密裏にできるだけ信頼関係を持ってするものでございますけれ
ども、次の新聞にあるように、テレビカメラ、大勢のマスコミを引き連れて、相手がいなかったようでございますが、この趣意書を置いてきたわけでございます。
そして、笹本さんにも会ったようでございますが、笹本氏は静岡新聞の
質問に対して、
-一億円献金疑惑が出ているが。
「でっち上げ話で怒りを覚える。献金などまつたく考えたことがない。作り事にしてもひどすぎる」
-
加藤幹事長には会ったことがあるのか。
「一度も会ったこともないし面識もない。
加藤氏の勉強会に出席したこともない」こういうふうに明確に否定しているわけでございます。
調査もしないでさらに膨らませるのは別でございますが、調査に行って当事者がわざわざそう言っているのに、なぜか、新進党とは盟友関係にあるというか、一部は重なっているというような私は感じもいたしますが、その公明党の新聞というか公明の新聞、三日後の三月二十四日では、御案内のようにこういうふうになっているわけでございます。もう見てわかるとおり、静岡信連から一億円もらった、こういうある面ではだれが見ても、これは重大な疑惑があるというようにこれを見た人は普通思うのじゃないでしょうか。
もともと公明新聞はそんなに一般の人が見る新聞だとは思いませんが、それでも発行部数は八十万から百万ぐらいあると聞いております。これはひど過ぎる。幾ら何でもこれはひど過ぎる。新進党というのは疑惑というのをこんな手順でつくり上げるのですか。そうだとしたならば、これは少なくとも
責任政党のやることではない、私はそう思います。
さてそこで、これと同じような問題、
加藤幹事長に関する共和からの一千万円献金疑惑事件の追及の仕方、脱税事犯として告発したことへの法的
問題点、一方では刑事告発をしながら、一方で
証人喚問を要求するというこの法感覚、こういう点をいろいろ子細に検討すれば、同じようなことを私は論証できますが、時間がないので、まさに刑法にも抵触するようなおそれがあることを平気でやって、何でもいいから政党のイメージをぶつつぶせばいい、やっつければいいんだ、こういうやり方は、私は少なくとも議会の権威を高めるものにもならないと思うし、ひいては新進党のためにもならぬと思っております。
新進党の疑惑追及は
政治的意図を持った党利党略と言いたい。私のことを含めて、そうとしか思えません。このことをあえて、私がここで言われたものでございますから、ここではっきりと申し述べさせていただく次第であります。やじがないので安心しております。
さてそれでは、きょう私が
質問をしたい本論に入らせていただきます。私は、政教分離の問題をきょうはお尋ねしよう、こう思っております。
法制局
長官もおられるようでございますが、いずれ多分、宗教特というのが衆議院でも設けられ、法制局
長官の、あるいは法制局の従来の考え方、憲法二十条に関する考え方その他、じっくりと
議論をさせていただきたいと存じております。
しかし、きょうはその時間もありませんし、こういう
議論をする上で、どうしても私たちが抽象論ではなくて具体的なことを頭に入れて話をしなければ
意味がないんだということを同僚議員並びに閣僚の皆様に御
理解を賜りたいということで、具体的な問題を私はあえてさせていただきます。
住専問題、
住専問題と言いますけれ
ども、
住専も大きな問題でしょう。しかし、私は同時に、そう遠くないうちに、新しい選挙制度のもとにおいて
日本の
政治の根本を問う選挙が行われる、そういう新しい選挙制度の中において、政教分離というものにきちっとした物の考え方をしていなければ、
日本の
政治そのものがとんでもない方向に行くかもしれない、こういう考え方を持っているものであり、
予算委員会でございますから、国政全般について当然
議論してしかるべきなのでありますので、改めてこの点を
議論させていただきます。
資料一を、
総理並びに外務大臣、特にお目通しをいただきたいと存じます。
これはどういう文書か。私は、
自分の言うことには
責任を持ちたいと思いますので、これは、もちろん私がこんな原本をコピーしたものではありません。この文書がつくられたかどうかも私は知りません。私はこの文書を今どうして手にして皆様にお目にかけているかというと、こういう文書が、多分創価学会本部からだと思いますが、あるところにファクスされました。そして、あるところからまたあるところにファクスをされました。そのファクスをされた人がファクス原本を持っておりました。それを私に見せてくださいました。これはコピーしてよろしゅうございますかと言ったら、結構ですという了解を得てコピーしたものであります。
上に黒く書いてあるのは、ファクスが原本でございますから、何時何分、どこからどこにということが記載されております。もちろんこういうことがわかれば、その私に書類を見せてくださった方は大変な苦境に陥るだろう、時には大変な危害も考えられるわけでございますので、私の
責任においてここは消させていただいたことをあらかじめお含みおきをいただきたいと存じます。
大変長い文書でございます、六ページ物でございます。
中身は、何するかにするとか書いて大したことないのですが、これは、見てわかるとおり、一九八八年一月六日、創価学会事務総長から外務省の官
房長あてに出された文書であります。
拝啓 新春の候、益々ご清祥のことと存じあげます。
さて、本年一月末より二月中旬にかけて、創価学会インタナショナル(SGI)会長・池田大作(創価学会名誉会長)一行が教育・文化交流のため、香港並びにアセアン三ケ国(タイ・マレーシア・シンガポール)を約二週間にわたり、下記の日程で訪問する予定です。
何卒宜しく
お願い申しあげます。と書いてあります。
この程度なら私は何も問題がない話だと思います。ほとんど関係ないです。ずっと見て、一番最後を見てください。「四 その他」のところに実に極めて大事なことが書いてあります。ハでございます。「各国大使館、総領事館におかれましては入国、出国の際の空港内の特別通関等の便宜供与を宜しく
お願い致します。」こう書いてあります。
私は、国
会議員として、この十七年の間何度も国外に出させていただいておりますが、もちろん、私は語学も不得意だし、相手方の地理も不案内なので、外務省から便宜供与を受けていろいろなことをしていただいております。それは何も国
会議員だけの特典ではないと思います。国家のため、あるいは民間交流の必要のためにいろいろな便宜を図ってあげること、そのこと自身私はしてはいかぬなどと言っているのじゃありませんが、少なくとも、便宜供与を受ける側が特別通関手配のほどよろしく
お願いしますという、私は国
会議員でもこんなことを希望したことがありません。
別に一私人だからして悪いということはありませんが、普通、
お願いする立場の者が特別通関等をよろしく
お願いしますというようなことは、少し穏やかな話ではないと私は思います。(発言する者あり)私も本当は大問題だと思いますが、そこは謙譲の美徳でひとつお許しをいただきたいと思います。
私は、創価学会池田大作氏は一体何様のつもりでこんな要求をしているのか、その常識、感覚を疑うものであります。これが第一点でございます。
そして、これが一回限りならこんな文書になるはずはないのですが、こういう文書をさらっと流すやり方は、私はこういうことを指摘していいのじゃないかと思うのです。こんな重大なことが極めて事務的に、当然のこととして書かれているという点に御注目をいただきたいのです。それは、このような便宜供与の要請が継続、反復して行われているのではないか、いたのではないかという疑いも出てくるということであります。そして、どこかできっと特別通関ということを経験してみて、あれはいいということで、今回も頼むよ、よろしくなという雰囲気のこれは少なくとも文書であります。特別の事情があってこういう便宜供与を
お願いしたいといったぐいの
お願い文書でないことはわかり切っているのではないでしょうか。
どうかひとつ、
皆さん、この点を私が指摘した上で、後でまたゆっくりとお読みいただきたい。ほかにもいろいろ文書がありますが、最大の問題は私はここだと思います。文部大臣、そのうち説明が行きますから、よく聞いてください。
そこで、外務省の官
房長、来ていますか。あなたにまずお聞きします。実は大臣にも、
質問に立つ前に私は事前に打ち合わせしておりません。
まず、この文書、私は本当の文書があったかどうか知りませんよ、あったと思いますけれ
ども。こういう文書が、一月六日でございますが、このころですね、前に出されることはないと思いますが、このころ創価学会から外務省の官
房長あてに実物は渡ったのでしょうか。そして、渡った上で、今なおこの文書は外務省に保管されているのでしょうか。この点をお聞きしたいと思います。