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大原国務大臣 委員御
指摘のように、
規制緩和による外圧、農家の方々は恐らくそういう気持ちで受け取られる方が多いと思うのですね。それで、非常な不安感を持っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思うのです。ですから、FAOのガイドライン、いわゆる
解析基準等が決まったとはいいながら、
我が国の
自然環境や風土、それから湿度も非常に高いところでありますから、乾燥地の方で余り羽ぶりをきかさなかった病害虫が
我が国に入ってえらいこと羽ぶりをきかせるという、そういう個性なり特殊性というものも我々は十分勘案していかなければならぬと思っております。
先ほど
規制緩和でコンピューターの話が出ましたけれども、私も
規制緩和の方で与党で働いておりまして、EUの代表が参りまして、とにかく切り花の
検査を早くしてもらわなければ商品価値が下がってしまうのだ、こういうごもっともな
お話もありまして、特に成田
空港でございますが、その辺の
電算化ということは、これはやはり国際化の時代でやらなければならぬのではないのかな。
先日外務
大臣が帰ってまいりまして、シラクさんと向こうの外務
大臣にお会いしたそうであります。通産
大臣も一緒だそうでありますが、私が農林水産
委員長になっていました
平成二年でございますか、やはりフランスに行きましたときに
農業大臣から、何でフランスのリンゴをいつまでたっても入れないのかという議論がありました。なお今日に至るまで入れていないのであります。それに対して、大統領が外務
大臣に、フランスのリンゴを入れてくれ、チチュウカイミバエとかコドリンガというのがあると言うけれども、これは明らかに
日本はけちをつけておる、外国はどんどん入れてくれておるのになぜ
日本だけ入れないのか、こういう御注文もあったようでございます。
私は外務
大臣から直接その対談の中身を聞かせていただいたわけでございますけれども、先ほど申したように、
日本の気候風土の特殊性、悪いものはやはり悪いのでありまして、そこらはやはり、農水省は今回の
改正にかかわらずしっかりした姿勢でこの問題は臨んでいかなければならぬな、こう思っております。