○石橋(大)
委員 久しぶりの質問ですが、余り時間がありませんので、できるだけ簡潔明瞭に質問をしたいと思います。
まず、本来であれば、私は出身県が島根県ですから、
竹島の領有問題も含めて、国際問題絡みの質問を本当はしたいわけですが、それはいずれ連合審査の
機会もあるようですから、そこで
内閣総理
大臣の
出席も求めながら改めて質問をしよう、こう思っておりますので、きょうのところは
国内問題に限って、特に
国連海洋法条約批准に伴う新たな
漁業管理方式の
導入に関して若干の質問をしたい、こう思っておるわけです。
せっかく久しぶりに
農林水産大臣に質問の
機会を得ましたので、
最初に、少し畑違いの話ですが、地元の中海干拓本庄工区の扱いに関連をして、ぜひ
農林水産大臣の所見を承っておきたい、こう思っているわけであります。
既に御
承知のように、中海干拓本庄工区の干陸問題については、三月十五日に島根県議会で農業
利用全面干陸という方針を決め、三月二十八日に島根県知事もまた農業
利用全面干陸を決定して農林水産省にその旨の要請をして、そして今中四国農政局を中心にして島根県当局と何回かのヒアリングをやっている段階であります。
地元の実情を簡単に言いますと、
一つは、地元の大勢の意向というのは、農業
利用全面干拓ということについては、恐らく干陸をしても入植をしてそこで農業をやる
可能性は非常に少ない、農業
利用の
可能性は十中八九まず絶望的であろう、こういう見方が支配的であります。そしてまた、一方には、地元の経済同友会や商工
会議所などを中心にして全面干陸積極推進論がありますが、これらの人たちは、どちらかと言えば、他用途転用を念頭に置いて物を言っていることは間違いない。それからまた、環境庁からは
水質の再調査について三月十八日に要請があったところであります。
そういう
状況の中で、
農林水産大臣、地元での新聞、恐らく御
承知だと思うが、四月二十六日に閣議後の記者会見で事業再開に非常に慎重な姿勢を示されたとか、あるいは来年度予算編成には非常に慎重な態度で臨むかのような姿勢を共産党との
交渉の席というかやりとりの場で明らかにされたとか、いろいろ話があるわけであります。
環境庁の
指摘についても、これは私は一カ月や二カ月で済む話ではない、こう思っておりますので、そういう
意味では、慎重の上にも重慎な対応、やはり万全を期しての対応をしなければいかぬ、こう思っておるわけです。少なくとも私は、
現状のままでの強行干陸には賛成できない、こういうふうに思っているわけですが、その点について、この際
大臣の見解を聞いておきたいと思います。
しかし、本当は
大臣の見解だけで結構ですが、事務当局からも、いろいろ今までの経過がありまして、
大臣答弁の前にぜひということもあるようですから、時間がありませんので、ごくごく簡単にひとつお答え願いたいと思います。