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中島参考人 お答えいたします。
今
先生の御質問全体の中から流れ出る御心配というのが私
たちにもよくわかります。
そこでまず第一番目に、
認定事務というのを適正にかつ迅速にしていかなければならないだろうというふうに思います。私
たちの方では、
先ほど少し
畠山委員に答弁させていただきましたけれども、そういう事故が発生した場合には、
職場の
上司あるいは同僚というのが一番よく知っているわけでございますから、
職場の
上司とか同僚というのが、被災の
状況とか、あるいは
職員の勤務
状況とか仕事の内容等について正確な資料というものを提供していただく。そしてまた、私
たちはそういう事実というものを前提にしながら、必要があれば医学的
意見というものを求めながら適正な
判断をして、そして後々までもそれが通用していくような
結論というものをまず出していかなければならない。その
認定事務についての自信というものが最初に必要だろうというふうに思います。
仮に、こういうことで私
たちの方で
認定をいたしまして、そこで公務上あるいは公務外という
結論が出ますけれども、公務外という
結論が出た場合に、
先生がおっしゃるように、
支部の
審査会とか
本部の
審査会というところに
審査請求が出てくるわけでございますけれども、
支部の
審査会に
審査請求が出てきた場合には、それもまた、これはできるだけ早く
結論を出していかなければなりませんけれども、最初の
認定事務のときに事実を確定し、そしてしっかりした医学的
意見というものを
確保しておきますと、
支部の
審査会における
結論というものもかなり早く出せるのじゃないかというふうに思うわけでございます。
その
認定事務との
連携というのが必要だろうというふうに思いますし、またそれ以外にも、
支部審査会の事務に携わっている
職員に対する研修とか、あるいは
審査事務の標準的な
事務処理マニュアル等を私
たちがつくってお渡しするとか、あるいはその
案件についての参考になるような
裁決例とか判決例というものを差し上げるとかいうことをいたしまして、
支部の
審査会で迅速にかつ適正な
結論を出していただくように努めていかなければならないだろうというふうに思います。
本部審査会においても同様なことを心がけていかなければならないだろうというふうに考えるわけでございますが、今
先生が最後におっしゃいましたように、裁判になる、そして判決でいろいろなことが述べられる、その判決の内容というものも私
たち分析いたしまして、そして自後の
認定事務あるいは
審査事務に参考になる部分というものについてはこれは参考にしていくという心構えが必要だろうというふうに思います。