○自見
委員 第一線で大変一生懸命こういった点検等々をやっておられる方は本当に、従来からスタッフはそういない分野でもございますし、しかしながら、きのうも
テレビでやっていましたが、注文をしても培地が足らないというふうな話もございました。
そういったところでございますし、
政府として対
策本部をつくらせていただいたわけでございますから、これはぜひ、よくおわかりのように、
食品衛生法を所管する部署と
伝染病予防法を所管する部署が違うわけでございますが、そういった違いはあっても、一番大事なのは
国民の命を救う、ライフセーブということが言うまでもなく
厚生省の、また
政府の、またこういった対
策本部をつくった、また我々国
会議員にとりましても一番大事でございますから、ひとつ
新聞報道でそういったところ、従来、
食品衛生法と
伝染病予防法という違う分野でもございましたし、所管が第一線では違うということも私は知っておりますけれども、できるだけ
病気を、まさにこういった
病気をきちっと制圧するために、そういったところはきちっと、特に
厚生大臣初め皆様方の指導を得て、そういったことで万が一
国民に不利なことがないようにきちっと心していただきたい、こういうふうに注文をつけさせていただきたいと思うわけでございます。
それから、今話がございました
疾病の
予防ですね。これは
原因の追求あるいは
伝染経路あるいは
感染経路の
究明も大変大事でございますが、同時に、
予防にまさる治療はないと昔からあるわけですね。
予防すれば
病気にかからないわけでございますから、これはある
意味では、一面、
食中毒であるという色彩も強いわけでございますから、やはり
予防ということが大変大事だ、具体的に
予防の知識を
国民に普及することが大変大事であるというふうに私は患うわけでございます。
有名な近代
疫学の祖でございますジョン・スノーというイギリスの医学者でございますが、当時、十九世紀の中ごろでございますが、イギリスのロンドンで
発生したコレラの
分布を調べまして、二つございました
水道会社の一方が実はテムズ川の下流の非常に汚染した、汚水のまざり込んだ水を取り入れている、それが
原因だろうというようなことで、その
水道会社を上流のきれいな水を取水するところに移動したのです。当時、コレラというのは大変しょうけつをきわめたわけでございますが、これだけで実は何万人という方が救われたわけでございました。当時、十九世紀の中ごろでございますから、要するに、コレラについての十分な知識もあるいは
治療法も現在のように確立をしていませんでした。しかし、この
水道会社の取水口を下流から上流に移すことだけによって、実は何万人という人の命を救うことができたわけでございます。
私は、これがまさに近代
疫学、人の命はまさに地球より重たいわけでございますから、
疾病の
原因を追求しておる間に
予防がうまくいかなくて命をなくされるという方がおられれば、これは本当に申しわけない話でございます。皆さんからいただいた文書からでも、これは
基本的には
食中毒という色彩が大変強いわけであるから、
食中毒の
一般的な
予防をすればほとんどは、九九%は
予防できるということが書いてあったわけでございますが、そのことを含めてひとつぜひ
予防のために必要な知識の普及啓発を徹底すべきではないか、こういうように思うわけでございます。
私ごとで恐縮でございますけれども、私、今地元で国政
報告会を開いていますけれども、これは私も少し専門でございますから、まず手を洗っていただきたい。トイレに、便所に行った後、あるいは奥様方は食事を始める前に手を洗っていただきたい。それも、石けんで洗えばよりいいのだ。それから、
O157は牛に常在をしているというような説もございますから、やはり生肉、生ものにはできるだけ手を出すな。あるいは、調理をした後、例えば生肉を切った包丁あるいはまないたを煮沸、沸騰したお湯できちっと消毒してください。また、もし血便が出たら急いで医者に行ってください。こういった簡単なことでございますが、
食中毒の
予防の基礎でございますから、そういったことをきちっと紙に刷って実はお伝えしておるわけでございますが、後から、その紙をぜひ自見さん一枚くれ、二枚くれと言う方は大変多うございまして、やはり
国民が大変不安に思っている。
身近なことを挙げて、このこととこのことをやれば九九%
予防できるのだということをやはりきちっと、今広報をいろいろやっているようですが、私は、こういったときでございますから、そういった単純でわかりやすいことを
国民にきちっと啓発をさせていただくということも大事じゃないか、こう思うわけでございますが、その点につきまして御意見がございましたら、どうぞ。