○三本木説明員 ごみ焼却施設等から発生いたしますダイオキシンの
低減をしていかなければならないという認識のもとで、
平成二年十二月に、焼却施設の構造あるいは維持管理の方法につきまして、ダイオキシン類発生
防止等ガイドラインを策定してございます。このガイドラインに基づきまして、燃焼管理を徹底させるとか、あるいはそのほか必要な施設の改造をするとか、そういったことにつきまして市町村に対して指導を行ってきております。
このガイドラインでは、ダイオキシン
低減対策で最も重要だと言われておりますのは、完全燃焼の徹底でございます。それからもう
一つは、幾ら完全燃焼いたしましても超微量のダイオキシンは発生するという結果になっておりますので、発生したものについてはできるだけバグフィルター等の高度な集じん施設で除去していく、こういうことでございます。さらにもう
一つ大事なことは、バグフィルターなどの集じん機の入り口での排ガス温度、これをできるだけ低温化していくというような、こういうことを定めております。
厚生省としましては、新しい施設の建設に当たりましてはこのガイドラインに合致するかどうかを審査をしております。審査をした上で、適切に行われるという判断があったものは施設の建設を認め、それに対して国庫補助を行っていく、こういうことをやっております。
もう
一つの御
指摘の既設の焼却施設についてでございますけれども、現在までのところはこのダイオキシン
防止のガイドラインの中で、施設の一部改良、あるいは完全燃焼のための例えばリテンションタイム、排ガスをある一定の時間帯で高温下でさらすというりテンションタイムをしっかりとるとか、そういったような燃焼管理をしっかりしていただく、そういったことを指導しております。
なお、現在
知見の集積に私ども努めておりますけれども、今後このごみ焼却施設等のガイドラインについては
見直しを
検討していきたいと考えておりまして、また一方でダイオキシン
低減化のためのごみ焼却施設のさらに、いわば次世代型の焼却施設の開発
研究、こういったことも必要ではないかと考えております。
少し長くなりまして恐縮ですが、もう
一つ大事な、最も大事だと私ども考えておりますのは、燃やすごみの量をできるだけ減らしていくということもあわせて
対策をとっていかなければならないと考えております。これにつきましては、昨年の六月に容器包装リサイクル法の制定をしていただきまして、これらのものについてはすべてリサイクルをさせていく、こういうような考え方で
法律ができておりますので、そういった
対策もあわせて講じていくということで現在
対応したいと思っております。