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三原委員 次に、今度はちょっとTACのことについて質問させていただきたいと思います。
かつては
世界で一番の
漁獲量を誇った
我が国でもありましたけれ
ども、今はペルーと
中国が
日本を抜いたそうでありまして、それでも
漁獲量は
世界で第三位ですか、そんな
我が国でもありますが、一千万トンをもう切るような感じなのだそうです。
一方では、養殖
漁業といいますか、そういうのも行われてきておるわけであります。ハマチあたりの養殖がありますけれ
ども、養殖したハマチと、
日本海をどんどん泳いできてブリになっていくようなハマチとは全然味が違いまして、それはグルメの
橋本総理あたりはすぐおわかりだと思います。田舎者の僕でも、大体ハマチを食べてみますと、養殖のハマチというのは脂が多くて、玄界灘の近所に育った私なんか、はしをつける気もしません。
そういうことを
考えますと、やはり何といっても我々は汚染のないような大海をつくり、そしてなおかつ持続的に
漁獲高を上げられるような、そういう
努力を大いにしていかなければならないと思う次第であります。
しかし、かつてはかなり
我が国も勝手気ままに魚をとりまくって、
世界じゅうでひんしゅくも買った場面もありましたけれ
ども、今は、船のサイズを自粛してみたり網の目を自粛してみたりして、大いに
努力もしております。
韓国の船、
中国の船が玄界灘へ来ますと、今そちらの国の方の船が勝手気ままにやる。
我が国は、夏の間はカニをとる
期間を制限してみたりなんかやっておっても、よその国の方は、勝手に来て、とって、それでそれを今度は
日本の港に陸揚げするみたいな、そんな状況になってきた。
昔のことを言われると、それは
我が国も反省すべき点もあって、それにのっとって今やっておるわけでありまして、もうベルが鳴りましたからあれしますが、そういう中で、私は、これは
与党の三党の政策調整
会議の場面のところで言わせてもらったことでもありましたけれ
ども、それならば、この
日本海の周りにある、東シナ海の周りにある
中国や
我が国や
韓国や
ロシアや、そして、でき得べくんば北朝鮮あたりとも話をして、
漁業に対するいろいろな、TACを、本当にこれができるような、育てる
漁業みたいなことのセンターみたいなものをつくる、
日本がリードしてつくるぐらいのことをしたらどうか。そして、それによって
お互いに訓練もしようし、ディシプリンを与えることによって、この近所の海の魚というものの、
資源の保護、保持に十二分に
お互いの国が理解し合って寄与できることになるのじゃないか、そういう意味で、
我が国はまさに最適の国ではないか、こう思っておる次第でもあります。
いずれ、一年のうちに何とか
漁業協定を
改定するようにお願いしますよということを
与党から
総理大臣にもお願いに行きましたし、それが成った暁には、
我が国のリーダーシップでそういうたぐいのことを、技術的に前へ進んでいる
我が国がリーダーシップをとるようなことも必要ではないかと私は思うわけでありますけれ
ども、これを最後の質問にさせていただきますが、そういう
考えに関しては、
政府はいかがでしょう。