○竹村泰子君 私どもも頑張りたいと思いますが、どうぞよろしく。
それでは、沖縄の問題に入らせていただきたいと思います。
九月四日、沖縄で女子小学生に対する米兵による拉致暴行という極めて残酷で悪質な
事件が起こったわけであります。この地位協定、もっと長い名前でございますが、地位協定によりまして航空法の規制対象外にある米軍機による危険な超低空飛行の訓練や墜落事故、横須賀の米海軍基地では
日本側に通告せずに泊浦湾を埋め立てて市議会で問題となったり、また横田基地周辺では米軍の航空燃料漏れによる水質汚染が問題となったり、いろいろなことがあるわけでありますけれども、先日の抗議集会、八万五千近い人々が沖縄の
怒りの声を上げて集まった。もっと前に私たちがこの問題、こういった数々のさまざまな
事件に立ち上がっていれば今度の少女は救われたかもしれないと思いますと、大変に悔やまれてならないわけであります。
二年前の
事件です。十九歳の女性が基地に連れ込まれ、乱暴された。この容疑者は、堂々と旅行社からチケットを買い、本国へ逃亡を企て実行した。この事実
関係はどうなのだろうかと思いつつ、なかなかその後の
解明ができていない。この
事件があってから新聞が伝え始めたということで
事件がわかってきたわけです。もしこの犯人が逃亡を企てなければ、この被害者の女性は泣き寝入りをせざるを得なかったという
事件でありました。
このことを知った沖縄の女性団体の方たちが県警にどのぐらいこういった性
犯罪があるのだというふうに問い合わせましたところ、米兵によるこういった性
犯罪、女性に対する暴力、なに、月に二、三回ですよと軽く警察に言われて、本当に我が国の女性に対するそういった性暴力に対する認識、罪の甘さということにとても女性団体の方たちは驚かれたということで、何かもう日常茶飯ですよというふうな、軽くいなされたということでびっくりされたというんですが、この女性は半年を経てその訴えを取り下げてしまわれました。この半年間の女性の苦しみ、そして周辺の侮べつ的、差別的な視線など
考えますと、その苦しみはいかばかりだったろうかと思って、本当に胸の痛くなる思いがいたします。
これまでこういった米軍による被害、米兵によるこういった
犯罪、復帰から今日まで全部で四千六百七十五件あるんだそうです。そして、そのうち殺人
事件が十二件あるということでございます。
私、今資料をお配りしたと思い。ますけれども、本当は
総理にも外務
大臣にもほかの閣僚の方々にもこの資料をじっくりと見ていただきまして、一体どんなふうにお感じになるかお聞きしたいんですけれども、時間がございません。
これは、二枚つづりの方は裁判の結果及び刑の
執行状況が書いてございます。これは法務省に調べていただきました資料であります。そして一枚の方は
事件の概要、これは警察に調べていただきました資料であります。
中身は同じでございますが、右端の「裁判結果及び刑の
執行状況」というところが違うわけでございまして、これをずっと私も見ておりまして、改めて本当に何ということだと。心神喪失で無罪となっている方もあります。それから、五番目の人は、この米兵は四十八歳の男性を殺害したんですけれども、何と五年たって仮出獄ということなんです。それでずっと見まして、やはり殺人を犯したということの割には大変に軽い方々もおられます。
私どもの
常識としては、こういうことがなぜ許されるのかなという思いがしてならないわけであります。このことは引き続き私もその後どういうふうになっているのか
調査をしていきたいと思いますが、今日までのところはここまでしかわかっておりません。法務省にもお願いをして引き続き追って
調査をさせていただきたいというふうに思いますが、こういうふうに、庇護されていると言ったら言葉が過ぎるのでしょうか、非常に甘い刑で終わってしまっているということがおわかりいただけるというふうに思います。
この
調査について、つけ加えて
報告を刑事
局長の方にしていただきたいと思いますが、どうぞよろしく。