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高橋令則君 やはり
政府米用の保管
期間が延びるということによる質の劣化をできるだけ食いとめて、しかも評価を落とさないということが今度は
流通に行って非常に大きく影響すると思うんですね。ですから、今の倉庫
対策についてはマクロで、適宜全体の升では間に合っているとしても、やはり相当きめ細かく
対応していかないと、処分の問題、値崩れの問題とかさまざまな問題に波及してくると思いますので、ぜひもう少しきめ細かく見ていただいて、そして
対策が必要であればとっていただきたい、このように思います。
それからまた、これは
答弁要りませんけれども、かつて相当前ですけれども私の地元で、玄米をすっちゃって真空パックをして保管しておいて、それで販売に向けても品質が落ちないということで自慢しておるというんですか、非常に好評であるというふうな例がありました。私が
農政部におった当時ですから二十年以上前ですけれども、まだ使っているというようなことも聞いておりまして、そういうふうな保管の仕方もあるのかなと思いますので、これは全部に行き渡っているわけじやありませんけれども、保管形態についてもさまざまなありようがあるのかなというような感じがしておりますので、あわせて御参考までに申し上げておきたいというふうに思います。
それから次に、米の
生産農家にとっては
米価決定はできるだけ現行
水準維持もしくは高くしていただければいいということになるわけですけれども、実際には、
服部先生もおっしゃいましたように、昨今の状況からして先行き残念ながら
低落傾向が避けられないというふうな見方もあります。その場合、
農家が
意欲を持って米づくりに取り組んでいくために何が一番大きく念頭におもしになってあるだろうなというふうに考えてみると、それはやっぱり、
一つは今まで
農家が持っている既存債務の負担問題なんです。
ウルグアイ・ラウンド
対策の一環として、
農家負担軽減支援
対策資金というものができました。
平成七年から十二年までの六年間に三千億というふうなことで、五%を超える
制度資金については救済する、借りかえを認めるというふうなことで措置をされました。
しかしながら、
一つには五%でも高いやという声があるんです。それからもう
一つは、枠の問題としてこの三千億で間に合うのかなという声があります。それからまた、率直に言って大体抱えておる負債なんかは残念ながら質のよくないものもあります。そうなりますと、いわゆる信用基金のバックアップがなければなりません。したがって、この
農業信用基金協会に対する出資の増強というふうなことで保証枠の拡大につながるような
対策も必要ではないかと思うんです。
私は、今回措置をされた
対策資金について、これはこれで高く評価をいたしますけれども、この既存の
制度のままでの枠の拡大、そしてまた信用保証枠の拡大の問題、それからもう一歩進めて、さらにこれを改善するような
長期的と申しますか、お考えがないかどうか、それを
お尋ねしたいと思います。
それからもう
一つは、さまざまな米の
生産基盤整備が行われております。いわゆる大規模区画の整備といったものは先行き避けられないわけですし、これに取り組まなければなりませんが、一方では
農家の負担は、いろんな措置はありながらもやはり
農家個々にとっては非常に大きな問題でございます。したがって、これに対する公共負担を拡大するということがこれからの米づくりの基盤整備、いわゆる
我が国の
米生産の
経営意欲をそがないための大きな要件ではないかと思っておるわけであります。
平成六年から、水田の持つ多面的な機能を考慮した投資効果の
算定というふうなこともされるなど、さまざまな工夫を行われておることは承知をしておりますが、それをさらに拡大して公共負担の
あり方についてもっと突っ込んで、そして将来のこれからの
米生産基盤の円滑な推進に資していくというお考えがないかどうか、それを
お尋ねしたいと思います。