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守住有信君 そこで、郵政省はいろいろ立法されて、幾つか
放送に関する支援措置がございます。申し上げれば、
平成三年から電気通信基盤
充実臨時措置法を活用して、特に人材研修、ソフトづくり、これは特別の人材の養成に時間が要るわけだから、その支援とか、高度有線テレビジョン
放送施設整備事業に対する特別融資とか、あるいは有線テレビジョン、身障者の利便の増進の身障者利用円滑化事業推進に関する法律、
平成五年五月、それから最後、今おっしゃった
番組素材利用促進事業推進、
平成六年九月、ここで論議もされたわけです。
じゃ、その結果はどうだろうかと思ったら、法律をつくってすぐというのはなかなかあれだと思いますけれ
ども、人材研修事業については北海道、北陸、神奈川メディアセンター、その三カ所だけなんだな。
平成四年、五年、六年と。それから、高度有線テレビジョン施設整備特別融資、これは
平成三年に法律は施行されたけれ
ども、やっとことしの十月中に何か三社ぐらい予定があると。それから、有線テレビジョンの
放送番組充実、これもやっぱり同じように北海道、北陸、神奈川メディア、こういうことでございます。
身障者の方は、初
年度四百万だったけれ
ども、六
年度やっと二千九百万。それは三十分字幕で二十万か三十万かかるわけですから、
NHKは一生懸命自腹を切ってやっておるけれ
ども、民放の方、身障者の、弱者というか視聴覚障害者、やっと二千九百万円にもなってきたけれ
ども、これを
番組に換算すると何時間の放映時間だろうかと思いながらおるわけです。そういうことで、今度の素材の利用促進の方も東京映像アーカイブですか、
平成七年五月にスタートした。十カ月ぐらいたっている、法施行から。それでこれからと、こういうことです。
私のイメージですけれ
ども、通信産業政策と比べて
放送産業政策に対する支援というか、これが通信政策局とか電気通信局とか、どうもこれに比較してちょっと出おくれておるような私はイメージを持っておる。時間がないから私の印象だけを率直に申し上げておきます。
そして、具体例として、視覚障害者、その他高齢者、いわゆる視力弱者を含めての字幕、文字、二
音声放送の強化対策というのがどの程度浸透しておるだろうか。
例えて言うと、
一つ具体例を申し上げますけれ
ども、ハートコミュニケーションという機器の開発、これは私の熊本の電子応用
機械技術研究所、テクノポリスの中にありますけれ
ども、そこで技術陣が三年間かけて、点字と健常者の漢字、平仮名の相互変換ができる。点字も紙を両方使います、表面だけではなくて裏も。点字を入れれば健常者の漢字、言葉がディスプレーに出てくる、音声も出てくる。今度は健常者の漢字と平仮名を入れれば点字が自動的に出てくる。そういうのが通産省の補助で、三年間かけて、四月に研究開発で発明賞までもらった。
一方を見ますと、郵政省にもちゃんとこういう法律制度がある。福祉の増進、身体障害者の電気通信利用機会の確保ということで、この法律は
平成五年五月だ。字幕
放送や解説
放送番組の制作に関する助成金の交付、今出ましたな。金額もやっとだんだん出てきた。利子補給もある。文字多重
放送の整備に関する利子補給、それからもう
一つ身障者のための新しい
サービス、五十音点字、または音声に変換する通信
サービス等の開発に関する助成金の交付等が入っております、法律的に。
これが、実は通産省もやっておるんだ、コンピューターで。
放送・通信相互変換、これは実は通産省の法制度で、どこの法制でもいいけれ
ども、身障者にとっては。それがやっと開発されて、何も会社の宣伝するわけじゃないんですよ。ハートコミュニケーションといって報道でもばんばん出ておるんですよ。「第七回中小企業優秀新技術・新製品賞 受賞技術・製品決まる」、一般的な報道でも、こういうやつですけれ
ども、要するに点字プリンター、パソコン、点字スキャナー、音声も出る。こういうのが開発されまして、既に点字図書館、一般図書館、東京都は大したものだ。世田谷区や葛飾区、ほとんど同時に入っている。新
サービスです。四国銀行も入れている、小さな四国銀行。東京ディズニーランド、NTTも、電力会社、料金の請求書等ですな。
それで私、前から郵便もやがて
内容証明を点字でする、貯金も保険もみんな総合口座通帳でしょう。
機械的なやつでかちゃかちゃやって、実験用研究とやっておるけれ
ども、
努力しておるんですけれ
ども、こういう新商品が開発されたりして、私はこれを持って、郵務
局長、貯金
局長、保険
局長等々もたもただから、事務次官のところまで行って、これを見せてちょっとほえてきたんだけれ
ども、よそがこうやっている。NTTも銀行もやりおる。あなた一人だけに言うんじゃない、官房長も横に並んでおるから、こういうのを、せっかく助成制度が、通産に先を越された、開発できた、発明賞ももらった、それでよそはどんどん導入し出した。あなたのところのNTTもいろいろ、こういう郵便局あるいは
放送界、通信界、弱者に対する対策、随分これは議論されていますな。
この
逓信委員会でも、あの紋付はかまの
先生が前から何回も言っておるようだが、私もその刺激を受けたんです。これは衆議院の方ですけれ
ども、
平成三年二月、
逓信委員会で菅野悦子という
先生がやっぱり
指摘されて、詳しく御勉強になって、点字ファックス等々を通じてさらにこういうのを
指摘をされております。
だから、ここで回答はせぬでもいいけれ
ども、政務次官、大臣のかわりしているんだから。官房長、どうぞ。