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国務大臣(
森喜朗君) 山本
委員も建設
委員長をなさいましたし、
建設行政に極めてお詳しい。私は、どちらかといいますと余り建設
委員に今まで衆議院で二十五年間一度もさせてもらえなかった。いや、させてもらえないと言う方がいいのでありまして、建設
委員になりたいという希望者はやっぱり衆議院では非常に多うございまして、なかなかさせてもらえないといいますか、できるだけ若い
人たちに優先的に建設
委員になってもらおうというようなそんな党の方針もございまして、余り勉強する機会がございませんでしたことを大変今、
大臣になりましてから慌てふためいておるところでございまして、先ほどからの諸
先生方の御意見、また今の山本
委員の御
質問、いろいろと教えられることが多くございまして大変私自身勉強になる、そう思って感謝をいたしているところでございます。
改めて
専門家の、
永田委員長もそうでありますし、
専門家の皆様にここで大見えを切るなんというような、そこまで愚かな人間でもございませんが、
建設省の皆さんに私は就任のときも申し上げて、とにかく景気回復という大きな下支えをするという役割はあるけれ
ども、
国民の税金をまず優先的に公共
事業に投資をすることによって日本の
国づくりをしていく、そのことにみんな誇りを持ってやろうと。特に、ここまで経済成長をしここまで伸びてきた日本ですから、これからやっぱり質の高い
住環境をつくる、あるいは先ほどから議論になっておりますように安全で安心な町づくりをやろう、魅力と活力のある町をつくろう、
地域をつくろう、そしてまたゆとりと潤いのあるそういう日本にしよう、こういうことが今の
建設省が取り組んでおります大きな三つの柱でございます。
河口堰につきましても、私の前任者であります野坂
大臣がこれまでの経緯あるいは昨年一年間の
調査結果、円卓会議での議論、地元自治体等の意見を十分踏まえて治水上しゅんせつを急ぐということで、また利水上必要であるということから本格運用の決定をされたものでございまして、七月六日から全ゲートの操作を開始しているわけでございます。また、その間、特に地元ということで山本
委員にも大変な御尽力を賜りましたこと、
建設省のみんなも大変感謝をいたしておるところでございます。
現在、長良川の治水のかなめでございますマウンドと言われております河床の高い
部分、このしゅんせつを三カ年で何とか完成をしたい、こういうことで
努力をいたしておるところでございます。運用に至るまでの経緯あるいは
国民的な関心を踏まえまして、堰運用後の周囲への影響や環境の変化を把握していくために、先ほど
お話が出ておりましたようにモニタリング
委員会を設置いたしまして、水質や生物を初めとする環境や防災面の諸観測を継続的に実施しておるところであります。
しゅんせつに伴います塩害を防いで本
地域への安定的な淡水補給を行うという河口堰本来の目的を達成させるためにも、今後とも長良川の環境保全には十分配慮しつつ、適正な、今
委員からおっしゃいましたようにまさに
建設省としてはこれはすべて公開をしながら、
国民の皆様にこれだけの関心を持っていただいた
事業でございますだけに、また、山本
委員の御
指摘ございましたように世界に誇る先進的な河口堰の模範になるように、ぜひこれをしっかりと守っていきたい、このように考えております。
今後ともいろんな
意味でのまた御
指導を賜りますようにお願い申し上げて、答弁とさせていただきます。ありがとうございました。