○横光
委員 日本社会党の横光克彦でございます。
平成六年一月二十九日に一応
政治改革四
法案が成立したわけでございます。曲がりなりに
もと言っていいんじゃないかと思いますが、成立いたしました。爾来、二年になろうとしておるわけでございますが、このことは言わずもがなのことでございますが、こういった
政治改革法案、本来ならば、私たち
政治家が正しい倫理観を持ち、公正なる判断力さえ持ち合わせていればこのような
法案は必要ないわけでございます。しかし、残念なことにそういった
政治家が少ないということで、こういった
法案をあれだけ長い期間をかけ、そしてまた、ある
意味ではむだとも言えるような膨大な金を使って、それでも成立させた。
そういった
状況で、成立させたとはいえまだまだ不十分ではなかろうか、さらに
政治改革の第二弾を打ち出さなければならない。
政治浄化のために、
国民の皆様方にこたえるために、そういった思いでいたや
さきに、昨日山口敏夫氏が背任容疑ということで逮捕されたわけでございます。ほとんどの
国民、そして私たちも今怒りで胸がいっぱいになっているところでございます。
これは山口氏だけではありません。ことし一年間で、ことしのたった一年間で四人の国会
議員がスキャンダルや不正疑惑で
議員辞職あるいは逮捕に追い込まれるという、まさに異常事態とも言えるような
状況ではなかろうか、私はこのように思っているところでございます。中西啓介氏、そして近藤豊氏、大谷忠雄氏、そして今回の山口敏夫氏であります。
政治改革法案が成立した役なんです。長い腐敗が続いて、やっと
政治改革法案が成立したその後に、まだ
国民を愚弄するかのようにこのようなスキャンダルや不正で
議員辞職あるいは逮捕に追い込まれるという、
国民の信頼を取り戻さなきゃいけないときに、さらに
国民の信頼が離れていくような
状況を私たち国会
議員が国会の中であるいは国会の外で起こしている、もう残念としか言いようがございません。
なぜこのような不祥事が飽くことなく続くか。これは一言で言えば、先ほどからお話に出ております
政治と金の問題に尽きると思います。余りにも
政治家が
政治活動に、また
選挙に金がかかり過ぎる、いや、私から言えば金をかけ過ぎる、このような思いがしてなりません。
ですから、相手陣営が金をかけるから我が方
もと、いわゆる軍拡競争のような悪循環がこれまでずっと続いてきた、そういうことも言えるんじゃないか。本当に
国民の信頼を得るために、公平で公正な
政治活動、また
選挙の道はないものか。新米で何を青臭いことをと思う方もいらっしゃるのかもしれませんが、私たちは今こそ真に
国民の信頼を取り戻す、またから得るために、全員で
政治と金という原点に立ち返って、胸に手を当ててこの道を追求していく決意をしなければならないときではなかろうかとまず冒頭に申し上げさせていただきます。
今回の
委員会に、そういった中二つの
法案が
提案されたわけでございますが、まず、
政党助成法についてお伺いいたします。
これは、旧連立七党一会派の
もとで、
細川内閣で
提案した
内容であるわけですが、これを一年間施行してみて、いろいろな弊害も出てきたのではなかろうか。この三分の二
条項があるために、
政治にかかるコストがむしろ増大したのではないか、私はこういう気がいたしております。満額の
政党助成金を得るために、前年度の
収入の一・五倍を上回らなければなりません。そのために、各
政党は
政治パーティーとかあるいは献金集めとかに走ったわけですね。これは、ある
意味では私たちが目指している
政治改革の流れに逆行する道であろう、私はこのような気がいたしております。
そういった
意味で、前の
政府案の方が実態上よいのではないかという結論にたどり着いたのではないか、こういう気がいたしております。これは、現野党であります
新進党も、当時は与党においてこの
細川政権のときの
法案を、ともにつくった
法案でございますので、まあ
内容についてはそういった関係上賛成だとは思うのですが、修正等の経過等、意見もございましょうが、重複することになりますけれ
ども、いま一度、なぜこの
法案が
提案に至ったか、ここでその考えをちょっとお聞かせください。