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河野国務大臣 ここ数年、
日米両国首脳は、大体年に二回は
会談を行うということになってきていると思います。一回はいずれかの国、もう一回は
G7の折、そういうパターンがずっと続いてきたように私は思います。
ことしは、
日米両国にとって戦後五十年という極めて意義のある年だ。それだけに、ことしは
アメリカの
大統領を
日本にお迎えをして
日米首脳
会談をやることが非常に
意味があるというふうに私
どもやや意気込んでおりまして、ことしの一月に村山総理がワシントンへ行って首脳
会談をやり、次は東京でお目にかかりましょうと言ってこの東京での首脳
会談の前ぶれをなさった。
それ以来総理は、もちろんハリファクスでもテーブルを同じくして議論をなさいました。そういうこともありまして、必ずしも
日米両国首脳は、ここのところしばらく会ってないではないかということはないんです。そうではありませんが、今、鹿野
議員おっしゃるように、来ると言っていたものが延期されている。まさに一部のマスメディアには、
日本が軽視されているんではないか、国内問題を重要と考えて
訪日を軽視したのではないかという一部の
報道があったりいたしますだけに、私は、実態からいって、先ほど申し上げましたように、
クリントン大統領は極めて
日本訪問を重要視して、あれだけの
状況の中を、
日にちを削っても行くということを一度は決断をされたわけでございますから、決して
日本訪問を軽く考えておられるということではない、これはそう考えてよろしいと思います。
これは、
クリントン大統領が直接村山総理にかけてこられた電話の中でもそうしたことがきちんと語られておりますし、
クリストファー国務長官と私とのやりとりにもそうした文言がございますし、あるいは、かわりにおいでになったゴア副
大統領からも、くれぐれもそうしたことについての
アメリカ側の意図、考え方については説明をされておりますから、少しも
日本が軽視されているということを考えることはないということははっきりいたしております。
しかしながら、延期されたままの首脳
会談がいつまでも行われないということでいいかということになりますと、私
どもとしては、やはり
双方が一致する
都合のいい一番早い時期にこの首脳
会談は行ってほしいという気持ちが、私は
外務大臣としてございます。
しかし、そこで、
議員がおっしゃった、それじゃこちらから出かけていくかという、出かけていってでも首脳
会談をやってはどうかという御提案でございますが、私はその
可能性を全く排除はいたしませんが、しかし、少なくとも現在においてそうしたことは全く考えておりません。これは、
アメリカの
大統領が
日本を訪問することに非常な
意味があるのであって、我々が一月にもワシントンヘ参りました、今度また参りますということよりは、
アメリカ大統領の
訪日の時期を見つけるということが、少なくとも今我々の仕事はその一点にかかっているというふうに私は考えております。
確かに、
アメリカは来年
大統領選挙の年になります。候補者たらんとされる
大統領の
日程というものは極めて厳しいものがあろうかと思いますが、しかし、それでもなお
大統領は、
日本訪問について極めて重要視しておられると伺っておりますし、我々としてはできるだけ早い時期に両国の一致点を、一致する
日にちを見つけたい、今それだけを考えております。