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河野国務大臣 新聞に報道されておりますように、昨年の十月ごろだったと思いますが、ちょっと正確でございませんがお許しいただきたいと思いますが、当時韓国の外務部
長官であった韓昇洲氏が東京に来られまして、私は日韓外相会談をいたしました。その日韓外相会談は、当面する二国間
関係、さらには国際情勢一般について相当長時間会談をし、さらに夕食をともにして、いわゆるワーキングディナーという形式でございますが、相当長時間二人で話をしたわけでございますが、そのときに、これは昨年の話でございますから、来年は日韓
条約三十周年ということにもなる、我々は両国
関係についていろいろ
議論をして、このさらなる発展のために
努力をしていかなければならないが、と同時に、我々は両国
関係だけを
考えるのではなくて、むしろもう両国が手を携えて国際社会のために何かするべき仕事も
考えなければいけないのじゃないかなどなど、いろいろな話をいたしました。
それで、話は政治経済のみならず、文化、スポーツに至るまで広範に及んだわけでございますが、その中で、私は思い出しましたように、そういえば二〇〇二年のサッカーのワールドカップ誘致について、とにかくもうFIFAは二〇〇二年は韓国で行うか
日本で行うか、この二つのうちどちらかだというように
考えているらしい。そこで、両国は大変な勢いでしのぎを削って誘致合戦をしているらしいが、それはそれとして、こういう
考えはないか。これはひとつ日韓で共同開催などということができれば、これは日韓
関係にとっていいのではないか。しかも、それが三十周年という記念すべきときに両方がそういうことで
提案ができる、両者から
提案ができるということになれば、これはいいのではないか。
かって、あれは名古屋のオリンピック、これは幻のオリンピックになってしまったわけですが、名古屋かソウルかでオリンピックを争って、結果、ソウルがオリンピック誘致に成功をする。一方、名古屋は御承知のとおり大変大きなショックを受けて、しばらくの間はもう相当
関係者は落ち込むという
状況になったことなどを
考えれば、こうしたことも
一つの
検討の余地があるのではないかというような話をしたことは事実でございます。それは事実でございます。
しかし、その後、
我が国内は誘致についてのいろいろな
体制が整って、たしか本年二月だったと思いますが、閣議におきましても、サッカーのワールドカップ誘致をしようという誘致
委員会の
皆さんのお
考えを子として、閣議においで、これを内閣としてもサポートしていこうじゃないかという
意味の閣議了解がことしの春にでき上がったわけでございます。したがいましで、私もその閣議に当時は副
総理として参画をしていたわけでございますから、当然これはその閣議了解の上に立って
外務省としても誘致のためにできるだけのサポートをする、私自身もそのようにすることが当然のことであるというのが現在の
状況でございます。