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吉井委員 それはチャート紙をよくごらんになられたらわかるように、A、Bと明確に違う下がり方を読み取ることができるのです。それは今後
技術的な解明等がありますから、私は、きょうはもう時間がないからそれ以上はおいておきますけれ
ども、しかし明確に、少なくともあなたのところでとられたチャートの
最初の二十分ぐらいを見ただけで、少しこういうのを読める
技術屋さんであれば読み取れる変化を見ることもできた。しかも、センサーの警報が出ていたのですから、なぜそこで
原子炉トリップを決断しなかったかというのは、これは
原子力安全局の方の
マニュアルの基本にも反したことだ。そういうことがあったのに、先ほどの局長の答弁のように余りにものんきな話をしていてはだめだということを言っておきたいと思うのです。
そこで、私は、時間がもう大体参りましたので最後に二点だけ伺って質問を終わらせていただきたいと思います。
一つは、
動燃のやはり秘密主義ということについて、私は、この
科学技術委員会でもたびたび嫌な思いをしてきました。八八年に、私、参議院議員だったときですが、東海の
ウラン濃縮工場へ行ったときに
調査の妨害を受けたり、九二年五月の衆議院の科学では
プルトニウム輸送の非
公開の問題を扱いました。同年、「
もんじゅ」の
調査に行ったときに、やはり妨害を受けました。それから、九二年十二月の議会では、スーパーフェニックスの資料隠しがありましたし、九三年の二月には
プルトニウム輸送容器の非
公開の問題がありました。せんだって、十一月七日のこの
委員会でやりましたが、「
もんじゅ」
設置申請書が、三万ページほどの中の三割が白ぼてのページで出てくる。
全くこの非
公開のやり方、びと過ぎるというふうに思うのです。大体核物質防護にも何にも当たらないものを非
公開にして明らかにしない、これ自体けしからぬと思うのですが、私は、そのときの科学
技術庁の答弁はここでもう時間ありませんから紹介しませんが、しかし、科学
技術庁の
責任も重大だと思うのです。
事故隠しの、あるいはこういうふうな秘密主義の体質を許してしまった、ここに私は、科学
技術庁として重大な
責任というものをやはり考えてもらわなきゃならぬというふうに思うのです。この第一点目の質問は
大臣に聞きたいと思います。
もう
一つ、あわせて言っておきますが、
動燃の方は、今月の十二日に我が党の
調査団として入ったときに、私が、オーバーヘッドプロジェクターで見せていただいた資料ですね、それをコピーをくださいと言って、コピーでもらいました。そこには、問題になっている十二月九日二時十五分の
ビデオを撮影した時間に、「二次主冷却系
配管室入口部を目視にて確認し、
ナトリウムの
漏えいであることを確認した」云々が入っているのです。
ところが、十八日にこの衆議院の
科学技術委員会で行ったときには、これは
理事長も出られたときで、
理事長らの資料を出しての
説明の中では、その十二日の日に私に
説明したときには十時の時間なんか全然載ってないのです。ところが、全くこの経緯を改ざんしてしまって、二時十五分は消えてしまって、十時というありもしないものを挿入するというとんでもないことをやっているのですね。私は、この衆議院の
委員会をこれほどばかにした
動燃のやり方というのは、これは本当に許せないやり方だというふうに思うのです。
そして同時に、問題は、この十二月の十二日に我が党の
調査団が入ったときに示された、これは全部
本社は知っているのですよ、
動燃本社はその時点で十二月の九日の二時十五分に入ったことは知っているのです。当然そのときに
ビデオカメラを持ち込んで等々のことは
報告を受けていて当然なんですよ。
せんだっても、二日ほど前でしたか、全国紙の一面に大きく、
動燃本社もこの
ビデオの問題について知っていたということが報道されておりましたけれ
ども、私は今、
動燃本社も知っていたのだ、この
責任は重大だということをやはり
理事長に考えてもらわなきゃならぬ。それをあいまいにして、何か
現場の四人ほどの
責任をとらせただけで、これでおしまいだ、とんでもない話だと思うのです。
二つ目の問題については
大石理事長から、どう
責任をお考えか伺いたいと思います。