○青島幸男君 先ほ
どもふみカードの問題が出ましたけれ
ども、私もちょっとこれについて
お尋ねをしたいと思うんです。
最近、
カード型のもの、自動車の免許証まで
カード型で名刺のように小さくなって入るという、携帯にも便利だし、細かいお金をじゃらじゃら持って歩かなくて済むとか、非常に利便を与えてくれる、そのものは普及しているんですよ。
それはJRの
カードを見てもわかるんですけれ
ども、あのオレンジ
カードというやっとかあるいはメトロ
カードですね、地下鉄の。あれは切符の販売機の前に並んでがちゃんと入れて、方向を決めて
料金を決めて切符をもらって、それで行かなきゃならないんですね。これ、余り便利じゃないんですよね、メトロ
カード。
イオ
カードというのが最近出ましたけれ
ども、あれは極めて便利ですね。まるで定期券のようにかちゃんと通るわけですからね。御存じないですか、
大臣、イオ
カード。——おかしいじゃない、それは。どういう生活をなさっているのかよくわかりませんけれ
ども、イオ
カードというのがありまして、これは本当にテレホン
カードと同じサイズなんですけれ
ども、それで切符の発売機の中に入れないんですよ。今まで駅員さんが改札していたところに
機械がありまして、そこにばしゃんと入れると、中にちゃんと電磁的に記録がありまして、中野から乗ったら高円寺まで幾らというので、自動的に
料金を落としていくんですよ。残金が幾ら残っているかというのがちゃんとわかるようになっているんですよ。これはいたく便利なものですから、もう定期持っているより、ナイキな顔して入れるというやつですから、実に便利なんです。それだけの利便があるから
利用者が多いんですよ。オレンジ
カードとかメトロ
カードの利便さと数段違います。
それから、テレホン
カードというのも実に便利なもので、テレホン
カードの普及というのはここのところ大変な金額なんでしょう。もう兆というくらいの金額だと聞いていますけれ
ども、あれはまさに私はうまいことを
考えたと思いますね。実際に先にまず金を取っちゃうわけですから。それで、その
カードをどこかへ紛失してくれれば丸もうけですよ。たんすの奥へでも入れてしまい忘れてくれてもこれは丸もうけです。それから、実際に通話のために使っていただいてもこれは利益が上がるわけですから、それで少し残ったのをなくしたりされると、これももうけですね。
それともう
一つ、同時にあの
カードを入れていれば、地方から長距離でかけるときなんか、十円玉をたくさん持っていて、からゃからゃせわしないですよ、あれは。入れなきゃならないという不便さがないですね、入れっ放していいんですから。ですからつい長電話してしまうんですね。そうなると必要以上にNTTはもうかるわけですよ。
それともう
一つは、いろんなデザインで贈答用に使ったりするでしょう。そうすると必要にかかわらず出るんですね。出たもので、やっとこの前あたりからNTTは電話
料金についてもあの
カードで支払っていただいて結構ですというふうにしましたけれ
ども、あれはどこの御家庭でも机の引き出しや何かに二枚や三枚入っているわけですよね。あれの生む利益というのはもう私は大変なものだと思いますね。
それを見まして、この手はうまいじゃないかと、これを黙って見過ごす手はないというので
ふみカードをつくったんじゃないかと思うんです。しかし、その
利便性はないんですよ、実際には
ふみカードというのは。
プリペイドで金を払って持っているんだけれ
ども、忘れればそれまでだし、
現金を持っているのとほとんど変わらないということになると、利便さがないということがやっぱり普及しないということの基本だと思いますから、何か利便を与えるような格好で
考えていかなきゃいけないと思いますね。
利便性がいいというのと、もう
一つは利率も高いというのは確かにいいんですけれ
ども、テレホン
カードにしても、度数の記録を変えたり偽造
カードをつくって、それで百回とか二百回とどんどんかけられるような
カードを三百円、五百円で売るような人がちまたにいるんです。それを排除しなきゃならないというので、NTTさんは電話機の
機械自体、判別機の精度を非常に高めていかなければなりません。そうなっていくとイタチごっこなんですよね。いずれにしても、使う方の身になって、
利便性があればそれはどんなにイタチごっこの計算があっても勝負があっても普及していきますね。それは自動的にそういうふうになると思うんです。
特に、硬貨を入れなきゃならない百円の入る公衆電話で、細かい十円玉がないときは本当に仕方なく百円を入れるんですけれ
ども、おつりが出ないんですよね。あれはやらずぶったくりで、たまたま相手がいたりすればいいんですけれ
ども、もしもし何々さんですか、御主人は御在宅ですか、いません、がちゃんと切られると百円丸損なんです。そういうことから
考えますと、やっぱりあのテレホン
カードというのは普及するには普及するだけの理由があるなということがよくわかるんですね。
ですから、そういうことを
考え合わせますと、利便の上からいっても
ふみカードというのは、利益率がいいからといってそれだけですぐまねするというような
考え方がもしあったとしたらそれは
考え違いで、もうちょっと
利便性の高いものに
考え直していく必要があるんじゃないかという
お話はさっきもありましたけれ
ども、何か新しいアイデアをお持ちですか。