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国務大臣(
小里貞利君) まずお断り申し上げておきますが、「
復興への道標」、これは国会で与野党の皆さんの協力をいただきながら緊急対策をもうさまざまな分野で決定をして、そして方針を示しております。しかも、その中には国会でまだ承認を得ないものもある、例えば
予算案とか特別
財政措置法等々そうであったわけでございますが。それにもかかわらず
政府が一応皆さんの協力を得て決定をした方針というのはできるだけ早く国
会議員の皆さんにお知らせしなさい、そういう
ような要請が非常に強かった。中には各政党がひとつそれを持ってこいとおっしゃるものですから、これは与野党のいかんを問わず全
議員にひとつお配りした方が親切ではないか、そういう
気持ちでお送りいたしましたので御了承いただきたいと思います。
それから基金の問題でございますが、なるほどその「道標」に書いてあるとおり、中小企業向けの特別融資等御
承知のとおり三千万枠と五千万枠を特に書いてあると思うのでございますが、これは
激甚災害法で三%という利子を最初設定をいたしました。しかし、三%では高いよ、もう少しひとつ勉強しないかという貝原知事等との話が非常に頻繁にあったものですから、それを二・五%まで持ってきたんです。持ってきましたが、この際、産業都市の
復興は中小企業からだと、そういう配慮から、その二・五をさらに無利子に限りなく近づけないかという大変な努力を、
大蔵省あるいは通産省等の協力をいただきましてこれを集中的に議論いたしました。その過程におきまして、県とも相談をいたしまして、二・五までは持ってきたけれ
ども、さらにこれに県もひとつ協力してくれぬか、協力してもらえば、何らかの
一つの型式を決めてもらえば、その裏打ちはちゃんと国も考えますから、こういう
ような
一つの合意を得たいきさつがあります。
ところが、御
承知のとおり国の方は、きょうからまた御相談を即し上げておりますね、新しく
提案をいたしました。そしてこういう議論をいただいておるわけでございますが、県の分が、二十八日から県議会がございます。したがって、県の方で私が今申し上げておりまする二・五を引き下げるための私
どもとの合意に基づく県条例等、県
予算等も組んでもらわなければいかぬものですから、それを決定したということをそれに書き込んでいないわけでございまして、したがって、その方向で検討中というふうに
先生がお読みになったとおりでございまして、そういういきさつをひとつ御
理解いただきたいと思います。
それから最後に、
お尋ねのこの基金はどれぐらいの
規模でやるのかという
お話でございますが、これは私の個人の判断でございますけれ
ども、官房長官、
総理には話をしておりますが、とりあえず県が公表いたしました額というのは三千億であります。私は、今次の
災害は大変甚大ですよ、その
程度でよろしゅうございますか、もう一奮発、二奮発し
ようじゃないかそういう呼びかけをいたしております。