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大木浩君 ありがとうございました。
EUのことは本題とちょっと外れておりますので、もし若干後でまた
旅券法の中で何か関連が出てくればお伺いするかもしれませんが、いずれにいたしましても、私も今度
ブラッセルで
会議をやり、あるいはその前後に半日ほどパリとかロンドンも通ってというような日程でやらしていただきまして、当院の
志苫先生、
荒木先生とも御
一緒に行動したわけですが、どこへ参りましても何せ非常に
日本人が多いわけであります。
特に、今ちょうど春休みというようなことで
日本の若い方、学生さんぐらいの年齢の方が実におられる。ああいった方がみんな
パスポートを持って、
日本の
旅券を持って歩いているんだなということで、帰ったら早速また
旅券法やるんだということを感じながら帰ってきたわけですが、とにかくあれだけ
日本人の
旅行者が多いということになれば、これは
旅券発行している方もなかなか大変だろうと、こう思うわけでありまして、御同情申し上げるわけで、御同情というか大変だということで、そのお
仕事についてはそれを多とするわけです。
そういう
意味におきましても、
先ほど最初に申し上げましたように、
現実に合った
有効期間の
延長だとか、子供は
併記をやめるとか、そういうことはむしろ
現実的なことだということですから、それ
自体は非常にいいことだと思うんですが、仰せこれほど
日本人がたくさん出かける、それから実は
日本人が出かけるということと裏腹といいますか、
向こうからも来るわけですね、
外国からもたくさん入ってくる。
とにかくそれだけ
日本もまたよその国から入ってくる、入ってきたい、そういう国でありますから、それに対してきちっとした対応をしていかなければいかぬということで、言うなれば
人的交流というか、初めから
交流という
目的で来る人もあるし、あるいは
交流というのにはちょっと必ずしも
言葉が合わないけれ
ども、とにかく流入と言っちゃ悪いかもしれませんが、してくる人もあるしというようなことでいろいろ問題があると思います。そういうことで大変に
仕事が多い。
今これからまたいろいろと、
予算の方は一応衆議院通りましたから、今度こちらへ来るというようなことですから、そこの中でまた
外務省の
予算なりあるいは人員の問題なりいろいろと
議論になると思うんですが、私が客観的に一歩離れて見ていまして、最近特に
自分が人に頼まれることが多いからそういうことかなと思うんですが、とにかく今
日本の
行政機関の中で一番忙しいのが私は
法務省の
入管と、それから
外務省の
旅券関係あるいは
邦人関係の
仕事じゃないかと思っております。
実は、私がたまたま
外務省におったものですから、
ビザのことも何か
外務省関係やっているんじゃないかと、よその国から入ってくる
ビザですね。そういうことで
入管へ参りますと、東京の
入管も大変なんですけれ
ども、
地方の
入管局というのは本当にもうごった返してございまして、大変な状況になっている。これを上手にやるということは、後でまた
入管にも、
法務省の方にももし時間があればお聞きすることもあるんですけれ
ども、大変なことなんで、
外務省は
入管にも人も出しておられるはずでございますし、これはひとつ
法務省と
外務省でかっちりと手を組んで上手にやっていただきたいというふうに思っております。
入管へ行きますと、とにかくその量が多いということから出てくる問題というのが物すごく多いわけでございまして、本当はもっと親切にやってやろうという気はあるかもしれませんけれ
ども、今のところ親切にやっているととても
仕事がはかどらないということですから。しかも、残念なことにはというか、
入管へ持ってこられる
仕事の中にやっぱりしっかりと審査をしないと間違っちゃう、
言葉は悪いんですけれ
どもだまされてしまうというようなケースもあるものですから、そういうことで非常に難しい。
ですから、これはここで
応援団で申し上げるわけじゃないんですけれ
ども、ひとつ
外務大臣としてまた副
総理としてそこら辺のところ、やっぱり
内閣全体の中でどういうふうに人を配置するかというのは本当に大事な問題だと思います。
ということでございますので、
外務省としては
旅券課というのはそういった
国民に対する一番これ、
外務省でも何とか
政策局とかそういう難しいところとは普通の人は
余り関係ないわけですよ。だから、
外務省の評判というのはむしろ
旅券課とか、あるいは時々は間違えて
入管も
外務省の一部だと思っている人もあるようですけれ
ども、
法務省さんも御協力いただきまして、これはできるだけいい
サービスをしていただきたいと同時に、やっぱりいろいろときちっとしていただきたい、こういうことがありますのでよろしくお願いをしたいと思います。
そういうことで、今申し上げましたように、非常に
外務省の中ではある
意味では地味であるけれ
ども、そういった
領事移住部の
仕事、あるいは
法務省入管の
仕事というものをひとつ今後もしっかりとやっていただきたいんですが、これどうでしょう、
外務大臣としてというかむしろ副
総理として、今のそういったことについて人間が非常に大変だぞということは御認識しておられると思いますが、いかがでしょうか。