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橋本国務大臣 委員、御自分の陳情を受けられた組合の話だけされるのは、ちょっとずるいと思うのです。
そして私は、港湾は所管外のことでありますけれども、現実に我々としても非常に深刻にこの復旧についてのスピードというものを気にいたしております。なぜなら、神戸という町の性格上、港湾の
機能が
回復いたしませんと、陸上をどれだけ立派につくり上げましても、かっての能力は当然ながら減殺されるわけであります。
ところが、今たまたま
委員はコンテナ輸送についての話をされましたが、実は私は、最初に入りましたときには関西国際空港におりまして、海側から中心部に入りました。荘然といたしましたのは、本当に岸壁が完全に崩壊しているというより海側に全部ずり出してしまっている。その背後は本当に地形が
変化してしまい、コンテナバースそのものも波打っている。ガントリークレーンは倒壊している。この
機能を
回復するのにどれぐらいかかるだろうと本当に思いました。
ところが問題は、港から外に出る道がまた破壊されている。そして今、復旧のために入る交通手段としても、港がほとんどワークしないという
状態であります。そうしますと、これはコンテナを輸送する業者の方々だけではなく、港という
機能に寄り添って生きてこられたすべての業者が、実は死活問題になってまいっております。
一本でも早急にバースを生かしていくことはできないのか、同時に、そのバースで揚げられた荷物というものが運び出される道路をどうやって
確保してもらえばいいのか、関係各省に早急な対策を
お願いを申し上げているところでありまして、コンテナ輸送の業者のみならず、港湾という
機能に寄り添って生きておられる業者の方々全部にその問題がある。
そして、その
回復のためには、一本でもバースを生かすことがまず最初、私どもはそうとらえておりまして、御要請の点は関係省庁にも正確に伝えるつもりでありますが、我々としては、港の事態というものは特定業種のみではない、港に依存するすべての
機能が非常に深刻に事態を受けとめている、そのことだけを申し上げておきたいと思います。