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岩田分科員 先ほど次官と
局長を取り間違えまして、失礼を申し上げました。
時間がなくなってしまいましたので、まとめてお尋ねをしますが、例えば
一般国道を随分以前からお願いをしているわけであります。内陸地でありますし、交通体系の
整備というのがこの
地域が浮揚するかどうか、まさに生命線であります。具体的には申し上げませんが、もう二十年もおくれている、いつできるかわからないという懸案がありますね。博多から筑豊のJRの電化、複線化も財政難でストップをしておるところであります。
それから、事業所数も、これは産炭地六条からの卒業問題が数年前に議論されましたけれ
ども、
人口も余りふえていないんですよね。それから、
人口はふえるけれ
ども、工場が来ないんですよ。
人口はふえるけれ
ども、若い労働者は隣の市に行ってしまう、北九州に行く、博多に行ってしまう。トヨタができたけれ
ども、トヨタが何人あそこに住居を構えていますか。御存じでしょう。そうすると、
人口だけは上がる。それから投資はふえるんですよね。若い人が来ればふえる。こういう状況が続いております。事業所数で、四十
市町村のうち減少したところは十もあるわけであります。金田町というところは、これはすごく減っていますね。
もう申し上げませんが、どうしたらいいんでしょうね。今後ひとつ知恵をお互いに出し合っていきたいと思います。
工業出荷高も、これは全体的にふえていますけれ
ども、しかし、福岡県全体で見ると二〇%増以下というのが十一市町もあるのですね。これは大変な状況ではないかと私は思うわけです。
地方税の方もそうでありますけれ
ども、福岡県全体では五六%、いわゆる財政再建期間中はこれぐらい伸びていますね。伸びていますけれ
ども、大牟田では七・五%ですよ。先ほどの三井三池の本拠地大牟田が七・五%。これは炭鉱の影響ですね。それから山田市では二・二%、全国で二番目の小さな市でありますが。
それから財政力指数ですね。これも改善はされました。しかしいずれも全国平均以下であります。そうですね、財政力指数が低下していますね、これも。
内容はもう申し上げません。
それから公債費負担です。借金も全国一一・二%が平均でありますが、この以下。例えば赤池が二九・四%。二〇%以上が、これも十市町あるのですね。これはやはり産炭地の問題というふうに言わざるを得ません。
それから、投資的な
経費で
一つ申し上げておきますと、今度の国会で
一般失対での緊就が廃止になりますね。幸いに、特開と開就は残ります。この失対の制度事業がどういう役割を果たしているかというのは、これはおぞましい限りでありますけれ
ども、産炭地ではいわゆる投資的
経費に占める失対事業の比率が平均で大体二二%ですよ。三〇%を超えているというところが、これはまた十一市町あるのですね。
大臣、これはひとつお心に刻んでおいていただきたい。我々も必死に頑張ります。頑張りますが、どうしても構造上の問題で疲弊しております。
したがって、要望も含めた
質問の第一点は、先ほど産炭地、北海道のことでも御
答弁いただきましたが、
関係省庁
会議が実のあるものにひとつお願いをしたい、
大臣の御指導で実のあるものにしていただきたい。
建設省、もう少し頑張れというふうに言っていただきたい。運輸省にも声をかけていただきたい。もうこれは私が代表して、叫びとも言えるような要望でありますが、我々もあと七年間頑張りますが、いや、メニューをそろえてこなし切れなかったお前らがだめだというふうにはおっしゃらないと思いますけれ
ども、そういう前提で、産炭
地域振興実施計画ができているものだと、私は短くして言っていますから、ぜひお願いしたい、それが
一つてあります。
それからもう
一つは、言うまでもないことでありますが、体系的、系統的に、産炭地がどうであったか、先ほ
どもお答えをいただきましたけれ
ども、中間点ぐらいで総括をして、どうであったのか、あとどうするのかということは、漸次省庁ごとにはやられておりますが、やはり総体、体系的にやることが必要ではないかというふうに思います。
財政の構造にまで問題を提起をしたかったのでありますが、一点だけ申し上げますと、例えばこの
交付税の算定
基準も、これは
局長、もう少し見直した方がいいんじゃないでしょうか。労働費なんかを見ますと、町村では労働費は、
基準は失対数が二人だとか、市では五人だとか十人、これは何十年前から決められたことでしょう。どれほどこれで苦労していますか。財政力全体の構造の見直しもやらなければ、これは
人口がふえた、産炭地になる前の
人口と大体同じになった、だからもういいよということでは
生活の質も上がらぬことは私が言うまでもないわけでありまして、以上御
答弁をいただきたいと思います。