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佐藤(剛)
分科員 ですから、その千七百二十五万ヘクタールマイナス二百十万プラス二百三十四万の差、そういうふうなものは一体どうなってしまっているのかという話なのです。簡単な数式の話です。余りにも多く掛け過ぎているのじゃないかと僕は言っているわけです。それを
見直しなさいと言っているわけだ。そうしたら、あなたは
見直したと言ったんでしょう。そして、
見直した
数字というのは十四万しか出てこない、三年で。私は、この話は
ウルグアイ・ラウンド来から話しているのですよ、一番重要な問題だから。それを、
市町村の
地域指定に任せました、何しましたといったってだめなんです。
日本の
農業というのは、
地震で言いますと
縦波と
横波があったのです。
縦波が
ウルグアイ・ラウンドなのです。がちゃっと来てしまった。
横波の中に沈んできたのは、これは
農業専従農家が少なくなってきた、それから、芽生え始めているのが
耕作放棄地がふえてきている、
高齢化に伴って。これがじわりじわり効いているのですよ。恐らく私は、この
横波はマグニチュード六ぐらいだろうと思っている。そして、
縦波地震で四十万トンだ何だという話が出てきているから、横と縦で、今、
日本の
農業は
二つのショックを受けている。そうでしょう。そうすると
日本の
農家、私の同級生が言いますよ、もう私の
時代で
農業は終わりだと言うのです。
委員長は恐らくそういうお声をお聞きされておると思います。もう夢がなくなってしまっているわけです。ですから、そこで夢をつくってやらなければいかぬ。
ところが、私は
福島市なのですが、
福島市のところで
吾妻スカイラインがずっとあって、もう
大分住宅地域があるのですよ。農振
地域外してやれば
住宅が来るのです。
住宅が来るようなところが農振
地域に
指定されていて、そして
地域指定されていると
調整地域にもなっている。事実なっている。両方かぶってしまっている。だから、そういうところにまた逆のことをやっているのだけれ
ども、新しい
小学校を建てて。ところが、
小学校を建てたって子供がいなくなっているから、各クラス合わせて百人を割ってしまっているというような
状況が今
現実に出ているわけです。
そこで、これは難しい問題だから真剣に取り組んでもらいたい。それは、
一つは
過疎の問題だ。ですから、
大河原大臣のようなすばらしい
大臣を抱えておるときに、真剣に
事務当局が考えてくださいよと僕は言っているのですよ。農振法の
運用、
法律で直すことができなかったら、
運用を直しなさい。
市町村がどうなっておるか、まともに
運用をやっておらないんだから。きちんと通達を出して、僕が
数字で言ったのは
——また
数字論争をやり出すと切りがないからここでとめるから、武士の情けでとめるけれ
ども、それを
検討してやらないと、
過疎対策の問題は大変な問題なのですよ。かつての
中小企業の二重
構造と同じですよ。
中小企業と大
企業の
格差があった。
装備率の
格差があった。じゃ、
中小企業庁をつくろうという話だったのですが、それと同じように、今や
日本の
農村が
過疎にぶつかってしまっている、
長寿社会の中で。本当ですよ。
私のところは
果樹園が多いのだけれ
ども、
果樹園というのは、
ナシにしても
リンゴにしても、背をこうやってこうやるのですよ。
年寄りは六十過ぎになってくると、これは腰が曲がってできないのです。あれは大変なのです。こういうふうな
人たちが中心にやっている今の
日本の、
福島の
リンゴとか
福島の
ナシとか言っておるのですけれ
ども、これももうおれの代で終わりだと言うのです。そこのところを考えてやるには、それぞれの
地域に応じて細かいことをやらないといかぬ。
それで私の
提言なのです。農振法の
地域指定をやったときには、恐らくばあっとかぶせたのでしょう。いついつまでに文句がある人は言いなさい、ここで農振
地域に
指定されると税金が安くなるよ、多分そういうことをやったのでしょう。配慮にないですか。
皆さん、恐らく知らないでしょう。じゃ、今度は逆に農振
地域に
指定してもらいたいという人を
農業の人に聞いてみてごらんなさい。
皆さん農業振興地域に
指定してもらいたいですかそのぐらいの
調査をやってもいい。そういうことをやりますと出てきますよ。本当に
農業をやろうとしている人がいるかどうかということを確かめるためには、いつかやらなければいけない。
そうすると、ぜひ外してくれ、本当に
大分市街地、この農振
地域を外せば、
住宅も建ち、
東京にいる
娘たちもやってき、これから
東京大震災となったら、
福島の方に疎開してこようかとか別荘でも持とうという人も出てくるのです。これからの
農業問題というのは、そういう
対策を組んでいいのです、
農業というのは
知的産業なんですから。それでそういう
人たちが、あると
安心感を持つのです、
地震があってもあそこにあるな、新潟に行けばいいなとか、それから
福島に行けばこうだという話になるわけだから、その
意味で、ひとつそれの逆
調査をやってごらんなさい。その点について
担当局長の御
意見と、後ほど
大臣からひとつ全般的な御
意見を……。