○桜井
委員 いや、
資金援助ばかりでなくて、私が最後に聞いてあなたが答えたとおり、今度、これ以上やってもリストラがうまくいかない、本当にそれで採算がとれるのかどうか、そこまで検討して、そしておたくは撤退を決めたわけですね。そのことだけであとのことは一切、
資金繰りだけで、中身のことをタッチしないなんということは通りませんよと、私はこう言っているのですよ。
だから高橋さんは、すべてのことはおたくの指導でやってきた、こう言っているのですよ、だから、もうちょっとおたくからやってもらいたいと。そのことがいいか悪いかは別だ、これはまた別な話です。
私は、この国会という場で、あなたが言っていることと、あなたの
関係の
資料と高橋さんの言っていることを照らし合わせて、どうしても納得できないからこうやって聞いているんですよ。あなたのところはそこまで突っ込んで、いやしくも
日本一流の都銀ですよ、おたくは。それがそんなにいいかげんなことをやっているわけはない、私はそう思っているからそのことをしつこく聞くわけですよ。おたくは
資金繰りのことだけで、ショートすれば大変だからそうやらせたなんということで済む話ではないんですよ。
この話はこれぐらいにして、そういうことですから、これはいずれ、どっちかがうそを言っているんでしょうから、私
どもの方で、
委員長のところでひとつ精査をしていただいて、告発するかしないか、それはそこで協議をさせていただきます。
さてそれから、私はどうしても不思議でならぬのは、これだけの、どんどんどんどん貸し込みをやってしまって、そして撤退するようになった。高橋さんという人なんか、あなたもプロですから、ちょっとお会いをしたり、ちょっと
状況を、中へ入って、田中さんほどの腹心が入っていって調べれば、中身のことはすぐおわかりになったと思うのですよ。なぜこんなに貸し込んだのか。これはやはりうわさされておる——私は、今のこの政権がこの
スキームを組んで信用秩序を守るためにこういうことをやらざるを得なくてやったんだ、私
どももつらいけれ
ども、そうせざるを得ないと思っております。このことは間違いだと思っておりません。
しかし、ここまでしなければならないようにやってきたのに、おたくだけでやったんじゃないと思うし、高橋さんも一人で、絶対最後は
預金者に損害を与えるようなことはさせません、あるところでそういう
証言も得ているんですよ。だからこんな高利な
預金も集め、そして本来
金融機関がやってはいけない限度額を超える融資も、あれもやりながら、
預金者保護という中でうまく逃げ込もうとして高橋さんもこんなことをやっちゃったんだろうと思うんですよ。
限度額を超える、融資額も、融資率も含んで、限度額を超えることをやってきたんでしょう、高橋さんが。それはあなたも承知ですね、もうこれだけ公開されているんだから。それだけのことをやっている限り、あなたのところだってそれはそれほどまでに
預金の世話もできないでしょう。そこで高橋さんは
金利でつろうとしてやったんですね。それでこれだけの
預金を集めた。
預金をする方の側だって、みすみす
倒産して取れなくなるようなところにするわけはないのですから。
そこで、私が漏れ聞くところでは、かなり高橋さんをおどして、こんなことがマスコミにも出た、一体大丈夫なのか、約束守れるのかと。守れる、ある人がこう言った、こういうことまで言っていると、こういうことなんですが、おたくが
最初に、一九八六年ごろですか、おつき合いを始めたころ、一億だか貸したのが始まりだったそうだ。
それから数十億になり数百億になって太っていったんだそうですが、その
判断をするときに、窪田さんというイ・アイ・イの高橋さんの友達がいますね、これはもう出回っているからあなたの目にもとまっているんだろうと思うのですが、おたくの行員も何人かおったようであります。あの
人脈。そして、その中には中西啓介さんも山口敏夫さんもいる。しかも山口敏夫さんは、おたくたちの関与した、先ほど三井信託が社長を出向させておるといったファイナンスも入っていますね。それで、おたくもそこに金を貸しています。
だから、山口敏夫さんグループというのは、これは弟さんだと言ったって、
東京都が私に出した
資料からいうと、ちゃんとそのことについても、山口グループと、我々の公文書で発表した文書の中に出ておるその
人たちは、山口グループと判定した基準は何か、こういうことで私が聞いたら、今までの金融の流れからそう
判断をしたと。しかも、その中の
資料を見せていただくと、山口敏夫さんがちゃんと保
証人になっておるという借り入れもあるわけですから。私でさえこうやって見れるのですから、あなたはとうにそのことは見ておられるだろうと思う。
そういう政治家や、しかもあの窪田さんグループのつき合いの中には各省のお歴々が全部入っている。これも承知ですね。そういうことが、おたくがつき合いを始めるときに、人物評価、
企業評価の中に何ら
関係しなかった、全く
個人的な、人間的なつき合いだけで判定した、こうだとすれば、これはとても私らは納得できないですよ。
最初におつき合いに踏み込み始めたときに、どういう
判断でやったのか。
今ここで、
大蔵省の役人や通産省の役人からどういう話があった、あるいは政治家からどんなあっせんがあったなどと私が聞いても、そう簡単にあなたが答えるようには思われないのですが、ここは今言うように
証言法に基づいてやっているのですから、ひとつ、しかと腹を据えて聞かせていただきたいと思います。