○小里国務大臣 建設大臣の方から基数については御説明がございましたが、私は実態を、先生が担当大臣として本音というか真意を話してみる、そういう
お話でございますから、そういう
意味で申し上げてみたいと思いますが、三十日に副知事と、そして市役所の、神戸の総合復興
局長がおいでになりました。
実はその以前の私
どもの交渉があるわけでございまして、知事さんに、あなたの方で、本当に私
どもが
対応しなければならないいわゆる
被災者戸数、
対応戸数は幾らですか、きちんとその辺を整理をして持ってきてもらわなければ
政府としても
対応に困ります、こういう
混乱の中であるけれ
ども、可能な限りひとつ精度の高いものを持ってきてください、こういう相談を申し上げておりました。そういうことも手伝いまして、申し上げましたように、三十日おいでになりました。
そのときに、もう既に先生もその持っておいでになった数字はお手元にお持ちのようでございますが、実は、緊急
対応住宅というのはいろいろあるけれ
ども、とりあえず行政の窓口で三万三千という
基本の数字を申し上げます、これがどうしても
責任窓口だと思う、こういう話でございました。
実は、その三万三千から出発するわけでございますから、その三万三千を私
どももより広い立場から、建設省を中心に、あるいはまた厚生省にも相談しながら、対策室でいろいろ協議をいたした次第です。しかも、その中で約七千戸は、これは自律自衛と申し上げましょうか、調達ができる、そういうような見通しの数字もそこに入っておりますから、それを引いた残りの二万六千と御案内の三万を加えた五万六千を私
どもは一応
対応の窓口と考えた次第でございます。
その五万六千の中から、もう御承知のとおり、公営・公団住宅等のもろもろの施設を一応
対応いたしますよ、こういうことにいたしましたるゆえんなるものは、まさに仮設住宅であります。仮設住宅、これを私
どもの
対応といたしましては一番重要視しなければならないところでございまして、実は、それまでには、とりあえず一万九千と言っておられました数値を一万一千上げて三万持っておいでになりましたから、その三万の数字についても、副知事と
局長といろいろな角度から私
どもは吟味をいたしたつもりでございます。
したがいまして、その三万のその後の進行
状況については御承知いただいておると思いますが、可能な限り、もう現品があるものはこの際契約をする。一万一千契約をして、そして即時に着工していただきまして既に七千戸は着手中、そしてその中の幾ばくかはでき上がってきた、そういう
状況でございます。
それから、この機会にもう一つ御紹介申し上げなければならないのは、そのほかに、けさほ
ども総理大臣から特に指示があったところでございますが、そういう仮設住宅に入られる見込みの中に、老人あるいは健康を損なっていらっしゃる方々、著しく体力を悪くしていらっしゃる方々を緊急救済をするべきではないかという
お話がけさ方もあったのでございますが、その
対応につきましては、今申し上げました三万戸の仮設住宅のほかに別枠でさらに八千戸をセットいたした、設けました。それは民間の住宅であり、あるいは民間のアパートであり、あるいは旅館であり、あるいはホテルでもよろしいから、それを仮設住宅の取扱基準に従ってセットをしなさい、そしてそこに老人や体力の弱い人を持っていきなさい、
お願いしなさい、そういうような、急場しのぎ中のさらに急場しのぎと申し上げましょうか、特別な
措置も講じておるところでございます。
なおまた申し上げたいのは、一昨日でございますが、知事の方から直接電話が参りまして、今
お話を申し上げました仮設住宅、これは三万という数値にこだわらず、もし避難者の皆様方の要請が、あれば、それは原則として全部
対応するという宣言をしてもよろしいかという問い合わせでございましたので、官房
長官と協議を申し上げまして、それでいこう、こういうことになりましたので、知事もかような宣言をなさったわけでございます。
同時にまた、仮設住宅を初めその他の先ほど申し上げましたもろもろの施策についても、入居希望者はどうかひとつ気軽に、簡易な郵送
方法でも結構でございますからお
申し出を願います、こういうような特別な
措置もとるがよろしいかという問い合わせでございましたので、それらもよろしい、こういうことを御
返事申し上げた次第でございまして、ほかにもろもろございますが、一応要点を整理して申し上げた次第です。