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福留委員 私も、
総理のこのお姿をテレビで見まして残念に思った一人でございます。もう余り長々とこのことは申し上げるつもりはございませんけれども、さまざまな声もあるわけです。
ある
看護婦の方の声でも、
看護婦にとって手を差し伸べることは病める人を励ますのに最も大切なことなのに、それを
後ろ手に組むということはそういう看護する
立場からはとても
理解ができないという声とか、私が先日伺った話ですけれども、これはある
動物園に勤めていらっしゃる方で、いわゆる
動物の
飼育ということの
一つの仕事に携わっていらっしゃる方であります。こういう
災害のときに
動物も大変な
ショックを受けるようでございますけれども、その際に、
動物の
飼育をされる
方々、これは
動物に対してですけれども、
一つの基本的な
行為のあり方として
グルーミングトークというようなことがあるという話を聞きました。これは、例えば
災害に遭った
動物だけではありませんけれども、
動物への接し方として、その
動物がどのような
状況にあるかしっかりとまず見きわめる。見きわめた上で、
様子を見ながらまず声をかけてあげる。声をかけてあげて、何か反応があって、近寄ってくるようであれば、同じ目線の高さをもってスキンシップをしてあげる、そういう
行為が非常に大事なんだ。
そういうふうな
グルーミングトークというようなことを日常的に大事にしている
立場からすると、
行動しか見ていません、まあ
村山総理の総合的な人格というのは別なところにあるんだと思いますけれども、たまたまあそこで切り取られた絵柄というものは、そういうことを常に大事にされている方にとっては、果たしていかがなものかという
感想を持たれた。
行動心理学的に言っても、
後ろ手に手を組むということは、相手に対して、私の方が偉いのであるというふうな心理的なことが外面的にあらわれているというふうな
お話も聞いたところでございまして、こういうふうなことを聞いていきますと、私は、それはたまたま、総合的には違うんでしょうけれども、ちょっとかいま見た
お上意識みたいなものがもしかしてあったとしたら、これは今後の
震災対策の上でも大事なことであり、我々が心していかなければならないことではないかと思う次第でございます。
長々と、冒頭でありますけれども、私は、この
震災対策に取り組むに当たって基本的な
姿勢として重要であろうと思いまして、取り上げさせていただいたところでございます。
そこででございますけれども、これに関して最後にもう一度お尋ねいたしますけれども、現実的にはその
災害復旧に当たられていた
先生方に聞いて私が
一つ感じたことは、
先生方も、大変に
行政、いろいろな
方々が一生懸命やってくださっているということについて、やはり心の底から正直感謝しておられました。そういう
災害の中で
自分たちも一生懸命頑張らなければならないというふうなお声でありました。しかし、
一つ私も気になったのですけれども、その
先生がおっしゃっていたのは、今は
災害が起きた直後だから
日本じゅうの
方々また世界の
方々が、数多くの
方々が
関心を持って注目をして支援をしてくださっているけれども、これが月日がたつにつれてだんだんそういう
関心が風化していくのではないか、しかし
現地は
災害の
つめ跡というものはずっと残っていく、恐らく一年、二年、三年と残っていくであろう、そのときに、やはりその
つめ跡というのは
現地の我々だけが背負っていくのではないかというふうな不安を持たれていたわけでございます。その言葉を聞いたときに、私自身もまた我々がやはり心していかなければならないことというのは、この思いというものをしっかり忘れずに、この
阪神の
災害を受けられた
方々が完全に
復興するまでやはり
全力を挙げて支援していくことが大事なのではないかと思った次第でございます。
そこで、
大臣も二十八日に行かれたわけでございます。また、時間的な
経過も今あるわけでございます。
状況も刻々と変化しております。私も一週間間を置いて行きましたけれども、一週間前と後では大変な違いがあるわけでございまして、これから
大臣も行かれる御
予定があると思います。何か
甲子園の
野球もどうなるかわかりませんけれども、あるとすれば
甲子園の
野球には恐らく行かれると思いますけれども、できればその前にもう一回や二回
視察に行っていただいて、
施設という面以外にも、人、
ソフトという面もごらんになったわけでございますけれども、今後重要になってくるのは、
施設の
再建はもとより、人とか
ソフトとかいった面の
再建をいかにするかということが重要なわけでございますので、そこら辺のところの御
視察の御
予定があるのか。なければぜひ行っていただきたいと思いますけれども、
大臣の御見解をお願いしたいと思います。