○矢上
委員 検査規格の見直しというものは取引上の物差しの見直しと同様でございますから、慎重にしながらもまた大胆に、変えるべきときにはそういう窓口をつくっておいてきちんと変えるという、そういう体制で今後とも
法律だけではなく運用の面でも期待いたしております。
それでは次に、国営
検査の効率化という問題についてちょっとお聞きしたいと思います。
国営
検査制度につきましては、先ほどからも申しますように、
消費者の判断に任せればいいからなくしてしまえばいいのではないかという
意見もありますし、また、完全な
任意検査でいいのではないか、また逆にきちんと
義務検査を通して国が管理すべきだといういろいろな
意見があると思います。そういう中で、国営
検査制度の効率化というものが問題になっておるわけでございます。
この資料等をいろいろ見せていただきますと、幾つかの条件が出ております。ばら・抽出
検査の拡大、
検査場所の集約、
食糧検査士の有効活用、こういう条件をいろいろ組み合わせて、サービスを低下させずに、しかも少ない予算の中できちんとした人員配置をしていく、それが行政改革という国民の期待にこたえるのではないかということで、いろいろな資料を読ませていただきましたが、書いてございます。ばら・抽出
検査の拡大、現在八五%の達成率。
検査場所の集約が約一万カ所。
食糧検査士の有効活用、現在約千人ほどおられます。
それで、現場の農家の方に、
検査制度についてどう思われますか、また
検査官の数は多いですか少ないですかと四、五日前お聞きしたのですけれ
ども、その方の地区にはちょうどライスセンターとかがございまして、そこにただ持っていくだけだ、後は農協の職員さんと
食糧庁の
検査官の方がやられるから、
検査について特に感想はないという
意見の方が結構ございました。その方が結局この八五%という達成率の中に住まわれている方だと思います。
その反面、
山間地に行きますと、そういう施設も整っていませんので、運んでいくのが面倒くさいとか、立ち会いとか結構煩雑だと言う方がいるとか、庭先で
検査してもらえればとか、また兼業農家の方が多いので土日もきちんと
検査できる体制にしてほしいとかという
意見も聞きます。いろいろな要望があるわけでございますが、私がいろいろ聞いた
範囲ではこの八五%という数字は結構いい反応を生んでいるようでございます。
ただ、その
検査体制についてどうお考えですかと現地の農家の人に聞いたときに、何も反応がないというのですか、確かに手に触れることがないわけですから、置いてくるだけ、そういうことでせっかく
意見を聞きに行ったのですけれ
どもなかなか
意見が聞けなかったということで、残念ではございます。
それと、あと
検査場所の集約、これに関してでございますが、先ほど述べましたように、ライスセンターとかがあるようなところはいいのですけれ
ども、交通の便が悪い、また数量も少ない、そういうところでどういう
検査方法がいいのか、今までの経験の中から今後あるべき姿というものについて述べていただければと思います。