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野中国務大臣 平成七
年度の
地方財政計画におきましては、自由時間の増大や健康づくりに対する
地域住民の意識の高まりを踏まえまして、
地域文化、スポーツ振興等を拡充することといたしておるわけでございます。
一つには、まず
地域文化振興対策につきましては、
地域の文化交流活動の支援や創作活動の奨励等の文化振興
施策へ支援を行うために、
平成五
年度から
地方財政計画の
地域文化振興対策経費を創設してきたところでありますけれ
ども、
平成七
年度におきましても、引き続き
地域文化の振興を図るために、
地域文化振興対策経費を一層拡充することといたしまして、五百五十億に対して六百十億円、前年対比約一一%の増を図ったところでございます。
また、スポーツの振興に対しましても、
平成七
年度から
地方財政計画に
地域スポーツ振興対策経費を創設をいたしまして、
地域住民が主体となった多様なスポーツ活動を推進しますとともに、その活動の拠点である公共スポーツ
施設の利用を図っていくための経費を充実する
施策を講じた次第でございます。
ちなみに、
地域スポーツ振興対策経費は四百三十億円を五百六十億円
程度にふやしますとともに、
地域スポーツ活動推進経費のソフトの面におきましては百二十億
程度、そして公共スポーツ
施設利用経費は四百三十億から四百四十億へと伸ばしますとともに、
地域スポーツ・リフレッシュ
事業の推進のために百億円
程度を計上いたした次第でございます。
委員から今御
指摘をいただきましたように、確かに今日までの我々の
施策を振り返ってみますときに、いろいろな、各省で
考えてまいりました
施策で箱物が随分多くなってきたということは謙虚に反省をし、そして、それが十分機能し、生かされていない、あるいは広域的に利用されていないといったようなことを
考えますときに、これまた
行政改革の大きな一つであろうと
考えるわけでございます。
そういう点での反省を含めまして、今それぞれ文化会館、美術会館などのハード面の
施設を充実することを差しおきまして、今後有効な利用、活用が行われるような面で私
どももこの
地方財政計画を当ててきたわけでございまして、それだけに
先ほど申し上げましたように、
地域の文化の振興対策あるいは
地域文化の交流活動の推進、創作活動等の奨励を主として
考えてまいったところでございます。
今後、箱物は別といたしましても、各
市町村がこぞって
ふるさと創生を含めて箱物をつくっていくというのはこれは自重を促して、そしてより効率的に、よりその建物が都市の
施設とかわらないような、文化を享受できるような、田舎においてもそれぞれ普通の多目的な建物だけでなく、音楽機能を備えた、そういうものが広域的につくられることによって私はこの活動を十分可能ならしめる、あるいは文化水準を高めることができると思うわけでございます。
そういう点で、これから広域圏の実施
計画等の一環として、さらにまちづくり特別対策
事業等を起こしまして、この圏域における広域的な総合的な
計画を整備していきたいと
考えておるところでございます。
委員が御
指摘された点は、謙虚に私
どもこれから
地方公共団体の
行政改革の柱の一つとして踏まえながら、この効率的な
施設の運営を行うようにやってまいりたいと
考えておるところでございます。