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武村国務大臣 たびたび
国会でも申し上げていることを申し上げたわけでありますが、新聞はかなりはしょっていただいておりますので、
財源についてはあらゆる
可能性を求めたい、真剣に求めたいという姿勢でございます。
むしろ、こうして日々の
国会の真剣な御議論、今の
竹内議員の、やはり
国民の
負担でやっていくのが正しいという大変真摯な御主張もございました。しかし片方では、これはもう
国債しかないという御意見もあります。
国債にしても、何か特別な低利の
国債を
発行してはどうか、二%ぐらいという、そういう御
提案も参議院ではございました。そのほか、そう大きな
金額にならないにしても、
政府みずからも特別な切手を
発行するとか宝くじとかあるいは特別の競馬とか、そんなことも今議論がされているわけであります。
そんなことも含めて、あらゆる
可能性、手段と申し上げているわけでありますが、しかし、さまざまな努力をさせていただく中で、大事なことは、
一つはやはり既存の経費の中でのやりくりが可能かどうかというテーマがございます。
よく不急不要な
予算を削ってという表現もあるわけでありますが、今
年度にしろ新
年度にしましても、特に新
年度は今御
審議をいただいているさなかで、
政府としてはこの中に不急不要なものはないと思いますと先ほども答えてきたわけであります。かなり大きな御要求を絞りに絞ってといいますか精査をさせていただいて、効率的にこの
予算を編成させていただいて、各地域や各分野の
国民の
皆さんがこの
予算の成立と執行を強く期待をされているものばかりでございますから、必要のないもの、むだなものというのは存在しない。
そうしますと、その中でどういうやりくりが可能か。もちろん
予備費とかそういうものもありますが、それでも、必要だけれども、この
大震災という事態の中で、より緊急性、必要性の高い
予算に振り向けることの議論は、
一般論としては当然あってしかるべきだと思っています。
ただ、毎回申し上げますように、こういう当初
予算の真剣な御
審議をいただいているさなか、
提案をしている
政府の姿勢としては、組み替えの
質問もよく受けますが、組み替えに賛成なら割合答えやすいのですが、このままお認めいただきたい、そして補正等で真剣に新
年度対応させていただきます。公考えておりますが、今、この時点で、
審議をいただいている新
年度予算をめぐって具体的にどういうやりくりが可能かということだけは、ひとつ答えることを寛容に願いたいというふうに思っているわけであります。
でも、
一般論としては、まずは既存の
予算のやりくりということが基本でございますし、それでも足りない場合はどうするか、そのときの議論として増税とか
国債発行というテーマがあるわけでありまして、この二つの選択は、どちらも結局
国民の
皆さんに御
負担をいただく、
国民の
皆さんに支えていただくということになります。
国債というと何か別の手段のように聞こえますけれども、結局は、数十年という長い年月をかけるのが普通ですが、かけて、利子がふえて、それを税でカバーしていくということになるわけでございますから、結局今
負担するか長期にわたって
負担をするかという選択だと思います。
ただ、
我が国の
財政の現状が、巨額の
国債を既にもう抱えていて、その利払いで
年度の
予算編成がかなり大きく圧迫されている
状況を考えますと、じゃ、また
国債ていこうやという
判断も容易にできるものではない。そうかといって安易に増税がいいということを私は申し上げません。そういうはざまで、ぜひ真剣な議論、
国会の議論も大事ですが、
国民的な議論を受けて最終的に
判断をしていくべきではないかというふうに思っている次第でございます。