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小里国務大臣 あらかじめ事務方の方で用意いたしました答弁もありますけれ
ども、私は、大変貴重な御
指摘であり、またお尋ねであると思いますので、特にまた
先生は
現地の事情につぶさに詳しいお立場でございますから、私ももう直観で今の
お話に気持ちを申し上げてみたいと思うのです。
実は、四回目でございましたか、去る三日に西宮、
芦屋、
神戸、それぞれの市役所の窓口に立ってみました。あるいはまた、高度な話はそれぞれ市長さんたちともいたしました。あるいはまた、先ほ
どもお話がございました
避難所も具体的に二カ所、学校に行ってみました。さまざま本当に深刻な課題がたくさんあるな、そういう感じでございましたが、その中でもただいま
先生御
指摘の点でございます。
率直に言いまして、このつなぎどころは非常に肝心な現時点における問題点の一つたな、そう思った次第です。つなぎどころというのは、今
お話がございましたように、市は市で一生懸命やっていらっしゃる。県も一生懸命やっている。それぞれの機関の
皆さんも一生懸命やっている。あるいは
兵庫県庁の庭に行きますと、大阪あるいは岡山、近県の諸君がそれぞれテントを張って不眠不休で、行政のお手助けをいたしますよということで二十四時間態勢でやっている。その現場にも行ってみました。あなた方は今どういう仕事をしていただいておりますか、あるいはその仕事の業務の中身も若干お伺いをしてみました。
一生懸命やっていただいておるのでございますが、何せ突然の一つのニーズであり、そしてそれに具体的に緊急に市、県、国が
対応を打っていくわけでございますが、決して私
どもやっていることが十分であるとは思いませんけれ
ども、なかなか新しい
施策、先ほ
どもろもろ
建設、厚生の
皆さんが
説明しましたが、ああいう一つの
施策を打っていきましても、それを
先生が御
指摘のとおり末端の市民、なかんずく罹災者に、困っていらっしゃる
方々にできるだけ迅速にそして細やかにお届けしなければならないのでございますが、その辺がなかなかつなぎが思うようにいっていないなということを痛感いたしました。
きのう実は自治
大臣に具体的に相談をいたしました。みんな
関係機関やっているんだけれ
どもなかなか、市役所の職員の
皆さんもそれぞれ疲れていないと言えばうそでありますから、それでも頑張っていらっしゃるけれ
ども、やはり手不足であり、事務が煩雑であり、そして新しい
施策がどんどん持ち込まれるものだから。同時にまた市民は市民でわんさわんさ押しかけておられました、現実に見てきました、御承知のとおりであります。
ああいう
状態だから、例えば消防、あるいは水道、
ガス、そういうところに具体的に他の県、
市町村の
皆さんが応援に駆けつけております。例えば罹災証明を大阪の市の職員の
方々が来て手伝っておった。私は西尾市長さんに聞いた。あなたのところは罹災証明できょうで何十名
派遣しておりますかと聞いたら、きのう会ったんですが、きょうでも二百名罹災証明で行っている、こう言うんですね。
ですから、そのように固定した事務を、他人の、言いかえますと市役所以外の人でも手伝えるその一つの部分を、部分部分を大いに探して、そしてそれに応援隊の外部の
皆様方を張りつける。そして
計画的に、そしてできるだけ全市にわたるように、そういうことをひとつ
計画しようではないかというようなこともきのうの朝自治
大臣にも相談いたしまして、自治省からもきのう早速その意味でまた
調査に行ってもらいました。私の方は
現地対策本部にそれを指示いたしまして、そこをもう一回練り直して、
先生のおっしゃるそのつなぎをどういうふうにカバーするかひとつやってみてくれ、こういうことをいたしておるところでございます。
何分にも、平素の行政区分とかあるいは市、県、国の職員の職分とか、そういうものは一切もうこの際かなぐり捨てて、みんな
一体となって、同じ市民の公僕だ、罹災者の公僕だ、そういう気持ちで
対応してくれぬかそういうふうに督励をし、なおかつ
計画を立てておるところでございますが、まだ不十分でございます。御
指摘のとおり、今おっしゃるところをきちんとしなければ、幾らこれから
医療、教育、福祉、いろいろな問題で幅広く手を打ちましてもその効率がなかなか上がらない、あるいは遅滞をするおそれがありますから、十分注意をしていきたいと思っております。